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【市況】<マ-ケット日報> 2024年6月4日

 4日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比85円安の3万8837円だった。前日の米国株が下げた流れで売り先行のスタート。円相場が一時1ドル=155円台へと1円超の円高となったことも売り材料視され、日経平均は10時半頃に330円安まで下値を広げる場面があった。その後は値頃感による押し目買いで下げ渋る動きへ。下値25日移動平均線(3万8552円)が意識されているようだ。

 昨日の米国市場は経済指標の落ち込みが懸念されてダウ平均は反落した。この日発表された5月のISM製造業景況感指数が前月から悪化し事前予想をも下回った。通常ならインフレ圧力の後退と歓迎されるがこの日は少し違った反応となった。前週末のダウ平均が574ドル高と1日の上げ幅としては1年ぶりの大きさを記録した反動もあったようだ。一方、エヌビディアやマイクロンテクノロジーなど半導体株は上げてナスダック指数は4日ぶりに反発している。

 さて、東京市場は米株安に円高といった外部環境の逆風に押されてマイナスの展開。日経平均が直近2日間で900円近く上げていたこともやや影響したようだ。需給的には先物以外にまとまった売り物は見当たらず適度な押し目の形成に。上値にある75日移動平均線(3万8980円)を超えるための準備期間ともいえようか。全体としては緩やかな上昇基調の過程に変わりはない。(ストック・データバンク 編集部)

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