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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):グリッド、ナイル、ダイサン

グリッド <日足> 「株探」多機能チャートより
■グリッド <5582>  2,865円  +500 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 グリッド<5582>がストップ高。午前11時ごろ、北海道電力<9509>向け火力・水力需給計画最適化システム「ReNom Power(リノームパワー)」のAIエンジン開発が完了したと発表。これが材料視された。同社は北海電の委託を受け、2022年から同システムのAIエンジン開発に着手した。火力発電の需給計画最適化システムについては既に今年3月に運用を始めており、燃料消費量の削減によって1カ月あたり約6億円の費用削減効果が得られることを確認しているという。今後更なる精度向上を図り、2025年春頃の本格導入を目指す。

■ナイル <5618>  945円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 ナイル<5618>は後場急伸。正午ごろ、生成AI導入支援サービス「生成AIコンサルティングサービス」を、日本トイザらス(川崎市幸区)へ提供開始したと発表しており、好材料視された。「生成AIコンサルティング」は、業務や自社データの棚卸しから、プロトタイプ開発まで一気通貫で生成AI導入を支援するサービス。同社ではサービスを通じて、生成AIを活用した業務改善から、更なる事業成長を支援するとしている。

■ダイサン <4750>  656円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 ダイサン<4750>がストップ高。住宅用の足場設計など施工サービス全般を手掛けている。前週末31日取引終了後に発表した24年4月期決算は営業損益が5600万円の黒字と従来予想の1500万円の赤字から上振れて着地した。更に25年4月期の営業利益見通しについては、前期比8倍となる4億5000万円と急拡大を予想している。施工サービスの値上げ効果の浸透などで採算が大きく改善する見通し。これを材料視する買いが集中する格好となった。4%近い高配当利回り銘柄にもかかわらず、PBRが0.6倍台と低位に放置されていることも上値余地を意識させている。

■リヒトラブ <7975>  1,236円  +186 円 (+17.7%)  本日終値
 リヒトラブ<7975>が急騰し、18年1月以来約6年5カ月ぶりの高値となっている。5月31日の取引終了後、25年2月末時点の株主から株主優待制度を開始すると発表したことが好感された。毎年2月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、自社新製品または株主向け限定製品3000円相当分を贈呈する。

■ヘリオスTH <6927>  553円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 ヘリオス テクノ ホールディング<6927>はストップ高。前営業日となる5月31日の取引終了後、同社に対しRS Technologies<3445>が株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け価格は1株825円で、完全子会社化を目指す。ヘリオスTHの株価はTOB価格にサヤ寄せする流れとなった。買い付け予定数の下限は1209万8600株で上限は設定しない。買い付け期間は6月3日から7月12日。TOB成立後、所定の手続きを経て、ヘリオスTHは上場廃止となる見込み。ヘリオスTHはTOBに対し、賛同の意見を表明した。RSテクノは顧客基盤の拡大とともに中国における事業拡大などにつなげる構え。東京証券取引所は5月31日、ヘリオスTHを監理銘柄(確認中)に指定した。

■ジオコード <7357>  718円  +100 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 ジオコード<7357>が3連騰。この日の寄り前、クラウド営業支援・顧客管理ツール「ネクスト SFA」の新機能「名刺管理機能」をリリースしたと発表しており、好材料視された。「名刺管理機能」は、名刺の写真やスクリーンショットなどの画像を「ネクスト SFA」にアップロードすると、AIが文字データを認識して社名、部署名、役職、氏名、電話番号、メールアドレスなどの企業情報が自動で登録される機能。顧客情報をデータベース化することで、部門やチーム内での共有や分析が容易になり、より的確な営業戦略を立案できるようになるほか、AIによる登録の補助で顧客情報の入力漏れやミスが大幅に削減されるとしている。

■岩崎通信機 <6704>  784円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 岩崎通信機<6704>がストップ高。あい ホールディングス<3076>が5月31日の取引終了後、持ち分法適用関連会社である岩崎通と10月1日付で経営統合すると発表したことが好感された。あいHDを親会社、岩崎通を子会社とする株式交換により統合する方針で、岩崎通株式1株に対して、あいHD株式0.6株を割当交付する。ただし、あいHDが保有する岩崎通株式490万株については割り当てを行わない。経営統合により、協業施策をより機動的に推進するのが狙いで、グラフテック計測機器事業の譲受やあいHDからの更なる生産受託と共同研究開発の深化、出向による人材交流を通じた岩崎通人材の最適化などのシナジーを見込む。なお、岩崎通は9月27日付で上場廃止の予定。

■精工技研 <6834>  2,672円  +247 円 (+10.2%)  本日終値
 精工技研<6834>がマドを開け上値追い加速。光学分野の独自技術に定評があり、光通信用デバイスと自動車部品用金型が収益の2本柱を担っている。世界的な電力不足の問題は、生成AI市場の急拡大による半導体生産工場やデータセンターの増設を背景に喫緊の対応が迫られる状況となっているが、その際に消費電力を抑制する次世代技術として注目されているのが、これまで電気で行なっていた計算を光を用いた処理に置き換える光電融合技術だ。光学分野の研究開発で先駆する同社はその優勢性を生かし、同技術も早くから深耕している。株価は2021年2月以来の高値圏を走っているが、PBR1倍を割り込んでおり、投資指標面ではむしろバリュー株の範疇にある。また、株価の天井の高さも魅力で上値を見込んだ投資資金の攻勢が本格化している。

■TBグループ <6775>  179円  +16 円 (+9.8%)  本日終値
 TBグループ<6775>が大幅高。同社はきょう、新紙幣対応クラウド型タッチ券売機「CashHive CLOUD 券売機」の販売を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。この製品は、全国の販売会社及び自社の直販営業を通じて販売し、今後は各業種・業態向けアプリケーションのリリースを予定しているという。

■オウケイウェイヴ <3808>  100円  +6 円 (+6.4%)  本日終値
 オウケイウェイヴ<3808>が急伸。前週末5月31日の取引終了後、名古屋証券取引所から、同日付で特別注意銘柄と監理銘柄(審査中)の指定を解除するとの通知を受領したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。

●ストップ高銘柄
 新東 <5380>  2,888円  +500 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 トラースOP <6696>  788円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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