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【材料】セールスフォースが決算受け大幅安 成長鈍化への懸念を煽る=米国株個別

(NY時間09:35)(日本時間22:35)
セールスフォース<CRM> 223.26(-48.36 -17.80%)

 セールスフォース<CRM>が大幅安。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。進行中の残存履行義務は予想を下回っている。

 株価は冴えない反応。ガイダンスを嫌気しているようで、第2四半期の見通しが1株利益、売上高とも予想を下回ったほか、通期の1株利益の見通しは上方修正したものの売上高は予想を下回る見通しを示した。

 今回の決算は成長鈍化への懸念を煽った模様。投資家たちは、同社が利益改善に目を向ける中、この1年で売上高が伸び悩んでいることを懸念している。これまで経営陣はAI指向のソフトウェアや機能が売上を押し上げる可能性があると宣伝してきたが、今回の決算は失望感を強めているようだ。

 アナリストからは「前回の第4四半期を除く、過去2年間続いたマクロ環境の悪化が第1四半期の新規受注を圧迫した。今回の第1四半期の低調なブッキングは投資家の忍耐力を試ことになるだろう」との声も聞かれた。一方、別のアナリストからは「第1四半期は軟調だったが、株安は行き過ぎだと思う。引き続き、フリーキャッシュフロー(FCF)創出に注目している」といったコメントも聞かれた。

(2-4月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.44ドル(予想:2.38ドル)
・売上高:91.3億ドル 11%増(予想:91.5億ドル)
  サブスク&サポート:85.9億ドル(予想:85.7億ドル)
  サービス:21.8億ドル(予想:21.9億ドル)
  プラットフォームおよびその他:17.2億ドル(予想:17.5億ドル)
  マーケティング&コマース:12.8億ドル(予想:12.8億ドル)
  プロフェッショナルサービス・その他:5.48億ドル(予想:5.77億ドル)
・残存履行義務:539億ドル 15%増(予想:534.5億ドル)
  進行中:264億ドル 9.5%増(予想:267.7億ドル)
  非進行中:275億ドル(予想:265.8億ドル)
・FCF:60.8億ドル 43%増(予想:53.3億ドル)

(5-7月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):2.34~2.36ドル(予想:2.40ドル)
・売上高:92.0~92.5億ドル(予想:93.5億ドル)
・進行中の残存履行義務:+9%

(25年度通期見通し)
・1株利益(調整後):9.86~9.94ドル(従来:9.68~9.76ドル)(予想:9.79ドル)
・売上高:377~380億ドル(予想:380億ドル)
・営業利益率(調整後):32.5%(従来:約32.5%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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