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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:電子材料、Vコマース、大阪チタ

電子材料 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本電子材料 <6855>  3,720円  +385 円 (+11.5%)  11:30現在
 日本電子材料<6855>が急反発、10%を超える上昇で5日移動平均線を上に抜けてきた。今月20日に4065円をつけ上場来高値を更新した後、調整色を強めたが、目先値ごろ感から買い直されている。プローブカードが売り上げの99%を占める専業メーカーで、海外展開にも積極的。台湾のTSMC<TSM>向け需要を念頭に置き、熊本県のプローブカード製造ラインを増強しロングタームで生産能力3倍化に取り組んでいる。25年3月期営業利益は前期比2.8倍の24億円を見込むなど業績変化率も際立つ。

■バリューコマース <2491>  1,141円  +101 円 (+9.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 24日に業績修正を発表。「今期配当を12円増額修正」が好感された。
 バリューコマース <2491> [東証P] が5月24日大引け後(16:00)に配当修正を発表。24年12月期の上期配当を従来計画の22円→25円に増額し、下期配当も従来計画の20円→29円に大幅増額修正した。年間配当は54円(前期は53円)となる。
  ⇒⇒バリューコマースの詳しい業績推移表を見る

■大阪チタ <5726>  2,473円  +158 円 (+6.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が9日ぶりに急反発した。同社は前週末24日に決算説明会を開催し、資料をホームページで公開した。このなかで欧米民間航空機向けのチタン展伸材需要は中長期的に拡大するとの見方を示しつつ、スポンジチタンの需給ひっ迫懸念が強まっているとし、生産能力の拡充のための投資計画の具体化を加速すると表明。尼崎工場において新工場を建設し、生産能力を年間4万トンから5万トンに高める方針を示した。中期的に収益が拡大するとの期待を広げる格好となり、見直し買いを集めることとなったようだ。

■関西電力 <9503>  2,717.5円  +153 円 (+6.0%)  11:30現在
 関西電力<9503>が3連騰、前週末に続き年初来高値を更新、時価は2008年のリーマンショック直前の水準を回復し、約16年ぶりの高値圏を走っている。25年3月期は最終利益段階で前期比41%減益見通しと大きく落ち込むものの、「期ずれ」の影響による前期上乗せ分の反動によるもので株価的には織り込みが進み、一方で今期は保有する原発7基の安定稼働が見込まれることが同社最大の強みとなっている。同社は前週21日に、定期検査中だった高浜原発4号機が本格運転を再開したことを発表している。同社株をはじめ電力株は、半導体工場やデータセンターの国内増設に伴う電力需要の増大化を背景に、収益機会の高まりが意識されており上値指向の銘柄が目立つ。

■ブロードリーフ <3673>  521円  +27 円 (+5.5%)  11:30現在
 ブロードリーフ<3673>が大幅高で3日続伸している。前週末24日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、光通信<9435>グループの光通信とその共同保有者による株式保有割合が22.62%から23.74%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。なお保有目的は純投資で、報告義務発生日は5月17日としている。

■住友電気工業 <5802>  2,439円  +66.5 円 (+2.8%)  11:30現在
 住友電気工業<5802>や古河電気工業<5801>、フジクラ<5803>が堅調推移。光ファイバー・ケーブルを手掛ける電線株に買いが集まっている。米アルファベット<GOOG>傘下のグーグルが24日、アフリカとオーストラリアを結ぶ海底ケーブルの敷設計画について発表した。世界的な光ケーブルの需要拡大が、事業に好影響をもたらすとの思惑が広がったようだ。SWCC<5805>も上昇し、光部品を手掛ける湖北工業<6524>が大幅高となっている。

■アニコムHD <8715>  598円  +10 円 (+1.7%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>が反発している。前週末24日の取引終了後、取得総数600万株(自己株式を除く発行済み株式総数の7.5%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は5月27日から2025年3月31日まで。あわせて同社は連結子会社のアニコム損害保険がアクサ損害保険(東京都台東区)と業務提携契約を締結したとも開示した。アクサ損害保険は監督官庁の認可を前提にアニコム損害保険の代理店としてペット保険の販売を展開するとしており、これらを好感した買いが入ったようだ。

■アドバンテスト <6857>  5,683円  +92 円 (+1.7%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置の主力銘柄が高い。前週末の米国株市場ではハイテク株中心に買い気の強い地合いとなり、ナスダック総合株価指数が最高値を更新したが、特に半導体関連株への投資資金流入が顕著でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も最高値更新となった。中核銘柄のエヌビディア<NVDA>が上げ足を強め上場来高値を連日更新、この流れを受け東京市場でも同銘柄と株価連動性の高いアドテストやディスコに物色の矛先が向いている。ディスコは前週23日につけた上場来高値6万2670円を意識する展開だが、足もと戻り売り圧力も観測され、これをこなし切れるかが焦点に。

■天馬 <7958>  2,387円  +38 円 (+1.6%)  11:30現在
 天馬<7958>が3日続伸した。前週末24日の取引終了後、中期経営計画を策定したと発表。27年3月期に売上高を1070億円(25年3月期見通しは1000億円)、営業利益を47億円(同22億円)に伸ばす目標を掲げ、評価されたようだ。オフィス機器分野では中国から東南アジアへの生産シフトの流れに対応しつつ、車両事業への投資を加速。家電分野での生産能力の拡張にも取り組む。

■日東電工 <6988>  12,275円  +170 円 (+1.4%)  11:30現在
 日東電工<6988>は堅調。前週末24日の取引終了後、9月30日を基準日として1対5の株式分割を実施すると発表。これが好感されている。

■ファンコミ <2461>  413円  +5 円 (+1.2%)  11:30現在
 ファンコミュニケーションズ<2461>が反発し年初来高値を更新している。前週末24日の取引終了後、インフルエンサーマーケティング事業を展開するWAND(東京都中央区)の全株式を5月31日の予定で取得し子会社化すると発表したことが好感されている。ファンコミのアフィリエイト広告サービス「A8.net」の多くの広告主の広告在庫とWANDが抱える多くのインフルエンサーとをつなぎ合わせた広告ネットワークを構築。それにより更なる顧客満足度の向上や安定した広告在庫の提供によるインフルエンサーの活性化を推進し、グループの成長戦略を一層加速するのが狙い。なお、同件による業績に与える影響は精査中としている。

■堀場製作所 <6856>  13,105円  +110 円 (+0.9%)  11:30現在
 堀場製作所<6856>がしっかり。前週末24日の取引終了後、自社株29万9500株(発行済み株数の0.70%)を6月5日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は4223万3255株となる。

■トーセイ <8923>  2,209円  +9 円 (+0.4%)  11:30現在
 トーセイ<8923>はしっかり。前週末24日の取引終了後、名古屋鉄道<9048>と不動産事業で資本・業務提携すると発表した。不動産事業の共同プロジェクトや不動産ファンドビジネスの強化、両社が強みとする事業エリアでの不動産への共同事業を推進していく。名鉄はトーセイの既存株主から株式を取得し、議決権ベースで15.50%握る大株主となる見通し。

■三菱倉庫 <9301>  5,151円  +3 円 (+0.1%)  11:30現在
 三菱倉庫<9301>が反発している。前週末24日の取引終了後、上限を300万株(発行済み株数の3.96%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は5月27日から10月31日までで、取得した全ての自社株は11月14日付で消却する。

■オプティマスグループ <9268>  607円  -105 円 (-14.8%)  11:30現在
 オプティマスグループ<9268>はウリ気配スタート。前週末24日取引終了後、1043万4800株の公募増資と、上限156万5200株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。1株利益の希薄化と株式需給の悪化を懸念した売りが膨らんでいる。公募増資の発行価格は6月3日から5日までのいずれかの日に決定する。調達資金81億9460万円(手取り概算額)は、豪大手自動車ディーラーグループの株式取得に伴い調達した金融機関からの借入金の返済に充てる。

■クオリプス <4894>  3,700円  +700 円 (+23.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 クオリプス<4894>がカイ気配。同社はiPS細胞由来の心筋細胞シートの開発を手掛ける大阪大学発のバイオベンチャーで昨年6月下旬に新規上場したニューフェイス。前週末24日取引終了後に、次世代再生医療モダリティの開発と実用化を可能とする細胞大量製造バリューチェーンコンソーシアムが発足したことを発表、21日に同コンソーシアムの参画企業による発足会が行われたことが伝えられており、これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。心筋シートについても、iPS細胞を活用した医薬品の実用化に向けた動きが現実味を帯びており同社の株価を刺激している。

■アスタリスク <6522>  528円  +80 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アスタリスク<6522>がカイ気配。前週末24日の取引終了後、顔認証ハードウェアなど新製品に関する発表を相次いで行い、材料視されたようだ。なりすまし対策を大幅に強化した顔認証活用の施錠・解錠システム「AsReader GoMA」シリーズの2機種や、スマートフォンを活用した薄型・軽量のバーコードリーダー「AsReader SLIM」、自動採色及び画像増幅エンジンを採用した「デジタルショーケース」、賞味期限管理アプリなどを発表。また、鍵持ち出し返却管理システムや、特殊筐体にRFIDアンテナを内蔵した「RFID Reading Tub」について本格的な販売に乗り出すと公表している。店舗内でRFIDを活用したレジシステムの利用が可能になるRFID Reading Tubは、海外向けにも販売するとしている。

■東京通信グループ <7359>  544円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 東京通信グループ<7359>がストップ高。同社は前週末24日、投資先でアイドル創造プロジェクトを手掛けるオーバース(東京都千代田区)が発行する暗号資産「Nippon Idol Token(NIDT)」と、同プロジェクトのWeb3.0領域に関連する施策を発表。これが買い材料視されたようだ。オーバース所属アイドルグループのメタバース内でのライブや、NIDT決済で購入できるVIP席やグッズの販売などに取り組む。同施策は東京通信Gの子会社TeT、オーバース、ブロックチェーン関連企業のcoinbook(東京都港区)の3社共同で取りまとめた。

●ストップ高銘柄
 トラースOP <6696>  657円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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