【市況】株価指数先物【引け後】 75日線近辺の狭いレンジでの推移
大阪6月限
日経225先物 38600 -500 (-1.27%)
TOPIX先物 2742.0 -12.0 (-0.43%)
日経225先物(6月限)は前日比500円安の3万8600円で取引を終了。寄り付きは3万8450円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8560円)を下回る形から、売り優勢で始まった。その後3万8360円まで下げ幅を広げたが、売り一巡後は押し目待ち狙いのロングやショートカバーが入り、前場中盤には3万8730円まで下げ幅を縮めた。ただし、ボリンジャーバンドの+1σ(3万8800円)に接近する局面では戻り待ち狙いの動きが意識されやすく、前場終盤にかけて3万8600円~3万8670円辺りの狭いレンジでの推移となった。
後場は3万8650円辺りでの底堅さがみられるなか、後場中盤には3万8750円まで下げ幅を縮めたものの、ここでも+1σ接近で上値の重さが意識されていた。終盤にかけてはロングを解消する動きのなか、3万8600円を挟んでの推移だった。
米国市場が下落した影響により売り先行で始まり、その後は25日移動平均線(3万8280円)辺りを意識したショートが入ったと考えられる。ただし、スキャルピング中心のトレードとみられ、下値の堅さが確認されたことで、早めのカバーにより前場中盤にかけて下落幅を縮める動きになったようだ。その後ショートを仕掛けてくる動きにはならなかったが、週末要因もあって積極的な売買は手控えられ、+1σや75日線水準では強弱感が対立する格好だった。
日経225先物は目先的には25日線が引き続き支持線として意識されやすいが、早い段階で75日線を上回ってこないと、狭いレンジでの推移のなか、25日線割れを狙ったショートスタンスに向かいやすい。現状では+1σを挟んだ25日線と+2σ(3万9330円)とのレンジとなるが、上値を切り下げてくる展開が警戒されてくる。
グローベックスの主要な株価指数は、現時点で小幅ながらプラス圏で推移している。楽観はできないものの、前日の大幅な下げに対する自律反発をみせてくるようだと、あらためて指数インパクトの大きい値がさハイテク株を見直す動きもありそうだ。スタンスとしては+1σ、75日線を下回る水準では押し目狙いのロング対応とみておきたい。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.07倍に低下した。前日に日経平均株価を牽引していた指数インパクトの大きい値がさハイテク株が売られるなか、相対的にTOPIX型優位の展開となった。14.14倍で推移している200日線を再び下回ってきたが、直近の保ち合いレンジの下限水準であるため、NTショートも入れにくいだろう。
手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万5697枚、ソシエテジェネラル証券が1万3291枚、サスケハナ・ホンコンが6282枚、バークレイズ証券が2490枚、SBI証券が2219枚、野村証券が1890枚、ゴールドマン証券が1804枚、楽天証券が1750枚、JPモルガン証券が1734枚、日産証券が1659枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万4324枚、ソシエテジェネラル証券が1万5378枚、ゴールドマン証券が4874枚、バークレイズ証券が3910枚、JPモルガン証券が3826枚、モルガンMUFG証券が3023枚、ビーオブエー証券が2393枚、野村証券が1858枚、サスケハナ・ホンコンが1794枚、みずほ証券が1739枚だった。
株探ニュース