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【市況】ダウ平均、ナスダックとも横ばい エヌビディアと議事録控え様子見=米国株前半

NY株式21日(NY時間12:37)(日本時間01:37)
ダウ平均   39818.11(+11.34 +0.03%)
ナスダック   16796.40(+1.52 +0.01%)
CME日経平均先物 38840(大証終比:-230 -0.59%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均、ナスダックとも横ばい。明日のエヌビディア<NVDA>の決算とFOMC議事録を控えて様子見の雰囲気が強まっている。前日のエヌビディアの株価は上昇し、ナスダック指数を最高値に押し上げたが、今回の決算はAIの追い風を後押しするとの声がある一方、2-4月期の売上高見通しは243%増が見込まれているが、今年の株価が90%上昇していることを考慮すると、期待には不十分との反応を懸念する声も少なくないようだ。

 本日はウォラーFRB理事とボスティック・アトランタ連銀総裁の発言が伝わったが、ウォラー理事は利上げには否定的な見解を示したものの利下げには良好なインフレあと数カ月必要との認識を示していた。ボスティック総裁は第4四半期の利下げの可能性に言及。インフレが今後も緩やかに鈍化するとの見方を改めて表明していた。ただ、株式市場の反応は限定的でFOMC委員の利下げに慎重な発言に対する市場の反応も一巡して来ているのかもしれない。

 本日も小売りの決算が続いており、ホームセンター2位のロウズ・カンパニーズ<LOW>が決算を取引開始前に決算を発表。既存店売上高が予想ほどの減収を示さなかったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。個人のDIYは落ち込んだものの、業者向けおよびオンラインの売上げで一部相殺された。しかし、株価は下落。エリソンCEOはアナリストとの会見で「金利やインフレを巡る不確実性が引き続き住宅設備の需要の重荷となっており、商品よりも裁量的なサービスを好む傾向がある」と述べたことが嫌気されている模様。

 百貨店のメーシーズ<M>が決算を受け小幅高。1株利益が予想を上回ったほか、予想を上回る第2四半期の1株利益の見通しを示したほか、通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正した。

 サイバーセキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が下落。第4四半期の見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。ビリング(未収請求を考慮した売上高)、売上高、1株利益とも予想を下回る見通しを示した。

 フィットネス機器のペロトン・インタラクティブ<PTON>が大幅安。前日引け後に既存債務の借り換え計画が伝わった。

 イーライリリー<LLY>が過去最高値を更新。ボストンを拠点とする放射性医薬品の新興企業アトキス・オンコロジー社と腫瘍を標的とする放射性医薬品の開発で合意した。

 バイオテクノロジーのラリマー・セラピューティクス<LRMR>が大幅高。FDAが同社のノムラボフスプ・プログラムの一部臨床保留を解除したと発表した。

 機械設備のノードソン<NDSN>が決算を受け下落。予想を下回る第3四半期の見通しを示したほか、通期の見通しも下方修正した。

パロアルト<PANW> 314.25(-9.52 -2.94%)
メーシーズ<M> 19.25(+0.15 +0.79%)
ロウズ<LOW> 222.07(-7.10 -3.10%)
ペロトン<PTON> 3.39(-0.53 -13.43%)
ラリマー<LRMR> 8.35(+1.08 +14.86%)
ノードソン<NDSN> 245.03(-23.38 -8.71%)

アップル<AAPL> 192.09(+1.05 +0.55%)
マイクロソフト<MSFT> 430.11(+4.77 +1.12%)
アマゾン<AMZN> 182.08(-1.46 -0.80%)
アルファベットC<GOOG> 178.63(+0.17 +0.10%)
テスラ<TSLA> 181.43(+6.48 +3.70%)
メタ<META> 463.15(-5.69 -1.21%)
AMD<AMD> 165.08(-1.25 -0.75%)
エヌビディア<NVDA> 950.30(+2.50 +0.26%)
イーライリリー<LLY> 804.39(+21.21 +2.71%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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