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【市況】<マ-ケット日報> 2024年5月21日

 21日の市場は日経平均が反落。終値は前日比122円安の3万8946円だった。前日の米ハイテク株高の流れから日経平均は序盤に276円高(3万9346円)まで買い進まれたが、買い一巡後は次第に様子見気分が広がり上げ幅を縮小。後場中頃にはマイナス圏へと落ちてしまった。円安進行もあって外部環境は悪くはないが外国人の先物買いが途切れると失速しがち。買い手の広がりがまだ多くは見られない。FRB高官が利下げに関し不透明な発言をしたことも嫌気された模様。

 昨日の米国市場は前週末に4万ドルの大台に乗せた達成感などからこの日は目先筋の利食い売りで反落した。FRBが年後半には利下げを開始し、米経済は堅固さを維持するとの見方からこのところ株高が進んだが、主要3指数が最高値を更新していることでやや過熱感も意識された様子。一方、半導体の中心銘柄であるエヌビディアが買われたことやマイクロソフト株の上昇で、ハイテク株の多いナスダック指数は3日ぶりに反発している。

 さて、東京市場は米ハイテク株高や円安の割りに日経平均が伸び切れない。現状では日経平均が3万9000円台半ばに進むと利食い売りに押されてしまう傾向にある。国内長期金利の上昇や今期企業業績の伸び率鈍化などが念頭にあり、春先のような株高の勢いは出にくくなっているのだろう。一方、チャート面では下値に25日、75日移動平均線があって堅固に支えており崩れる不安は少ない。(ストック・データバンク 編集部)

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