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【市況】<マ-ケット日報> 2024年5月14日

 14日の市場は日経平均が反発。終値は前日比176円高の3万8356円だった。米国市場で半導体株が買われたことや1ドル=156円台半ばに円安が進んだことが材料となって買い先行のスタート。序盤は一時300円高近くまで上げ幅を広げた。一方、日銀が長期債の購入を減らすこと(思惑)で国内長期金利が上昇し相場を圧迫。中盤は上げ幅を縮めて推移するなど上値の重さを印象付ける一面も。終盤は再び持ち直す動きとなったがなかなか波に乗れない状態が続いている。

 昨日の米国市場は持ち高調整の売りが出てダウ平均は9日ぶりに反落した。この日発表された4月の消費者調査で1年後の予想インフレ率がやや上昇。当面の金融政策を変更させる内容ではないが、改めてインフレの根強さを確認する結果となった。ダウ平均は半導体株の一角が買われたことでプラス圏に顔を出す場面もあったが、今週は物価指標の発表が続くため最終的には目先筋の手じまい売りに押されてしまった。一方、テスラの上昇などでナスダック指数は反発している。

 さて、東京市場は円安や米半導体株高の流れに乗り切れずほぼレンジ内の動きに終始。日経平均の上値は25日移動平均線(3万8451円)にきれいに抑えられている一方、下値は3万8000円という心理的な節目に支えられ、極めて狭い範囲でもみ合う状態となっている。国内長期金利の上昇がなければもう少しは上値をうかがう展開だったかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)

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