【市況】ダウ平均は大幅続伸 米雇用統計が冷え込みを示す=米国株前半
NY株式3日(NY時間12:53)(日本時間01:53)
ダウ平均 38644.28(+418.62 +1.10%)
ナスダック 16139.28(+298.32 +1.91%)
CME日経平均先物 38300(大証終比:+110 +0.29%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。一時500ドル超上昇する場面も見られた。取引開始前に発表の米雇用統計を受けて買いが強まった。非農業部門雇用者数(NFP)は17.5万人増と基準の20万人を割り込み、予想も大きく下回った。失業率も3.9%に悪化したほか、注目の平均時給も前年比3.9%と4%を下回り、21年6月以来の低水準に鈍化している。
雇用の冷え込みを示す数字であり、株式市場はポジティブな反応を示している。短期金融市場では一時年内2回の利下げ期待を完全に織り込む動きが復活していた。
前日引け後に決算を発表したアップル<AAPL>がポジティブな反応をしていることも、IT・ハイテク株中心に追い風となっている。警戒されていた中国市場での売上高が懸念ほどの急激な減少には至らなかった。4-6月期は1桁台前半の増収を回復するとの見通しを示したことも好感されている。また、1100億ドルの追加の自社株買い計画を承認。米史上最大規模となる。今回のアップルの決算は市場全体に安心感をもたらしている模様。
景気の過熱や再加速に対する投資家の懸念が和らぎ、利下げへの期待が復活している。雇用市場の鈍化は、FRBが年後半に利下げに踏み切る可能性があることを意味する。パウエル議長は今週のFOMCで「失業率が上昇した場合、行動を起こす用意がある」と述べていた。また「労働市場が予想外に弱まった場合にも対応する用意がある」とも語っていた。
本日の動きで株価指数は全て上昇して週を終えようとしている。
アムジェン<AMGN>が決算を受け大幅高。決算以上に、同社の肥満治療の治験薬「マリタイド」の初期試験結果に非常に勇気づけられたとのブラッドウェイCEOのコメントを好感している模様。
オンライン旅行のエクスペディア<EXPE>が決算を受け大幅安。ブッキングが予想を下回ったことが嫌気されている。また、通期ガイダンスについて、Vrboが足を引っ張り、B2C事業の加速度合いを考慮し、売上高の伸びを1桁台半ばから後半のレンジ、利益は前年並みに下方修正するとした。
クラウド・セキュリティのクラウドフレア<NET>が決算を受け大幅安。第2四半期のガイダンスが予想を若干下回ったことに失望感が広がっている模様。
アーデリックス<ARDX>が決算を受け大幅高。売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。
ソーシャルメディア管理ツールのスプラウト・ソーシャル<SPT>が決算を受け急落。売上高が予想を下回ったほか、通期の売上高見通しも下方修正した。
◆米雇用統計(4月)21:30
*非農業部門雇用者数
結果 17.5万人
予想 24.0万人 前回 31.5万人(30.3万人から修正)(前月比)
*失業率
結果 3.9%
予想 3.8% 前回 3.8%
*平均時給
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
結果 3.9%
予想 4.1% 前回 4.1%(前年比)
アムジェン<AMGN> 312.00(+33.61 +12.07%)
エクスペディア<EXPE> 117.88(-18.21 -13.38%)
クラウドフレア<NET> 72.77(-16.20 -18.21%)
アーデリックス<ARDX> 8.67(+1.88 +27.69%)
スプラウト・ソーシャル<SPT> 30.41(-17.74 -36.84%)
アップル<AAPL> 184.73(+11.70 +6.76%)
マイクロソフト<MSFT> 405.82(+7.98 +2.01%)
アマゾン<AMZN> 186.41(+1.69 +0.92%)
アルファベットC<GOOG> 167.77(-0.70 -0.41%)
テスラ<TSLA> 180.07(+0.06 +0.03%)
メタ<META> 449.67(+7.99 +1.81%)
AMD<AMD> 150.29(+4.13 +2.82%)
エヌビディア<NVDA> 886.40(+28.23 +3.29%)
イーライリリー<LLY> 738.19(-17.73 -2.34%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38644.28(+418.62 +1.10%)
ナスダック 16139.28(+298.32 +1.91%)
CME日経平均先物 38300(大証終比:+110 +0.29%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。一時500ドル超上昇する場面も見られた。取引開始前に発表の米雇用統計を受けて買いが強まった。非農業部門雇用者数(NFP)は17.5万人増と基準の20万人を割り込み、予想も大きく下回った。失業率も3.9%に悪化したほか、注目の平均時給も前年比3.9%と4%を下回り、21年6月以来の低水準に鈍化している。
雇用の冷え込みを示す数字であり、株式市場はポジティブな反応を示している。短期金融市場では一時年内2回の利下げ期待を完全に織り込む動きが復活していた。
前日引け後に決算を発表したアップル<AAPL>がポジティブな反応をしていることも、IT・ハイテク株中心に追い風となっている。警戒されていた中国市場での売上高が懸念ほどの急激な減少には至らなかった。4-6月期は1桁台前半の増収を回復するとの見通しを示したことも好感されている。また、1100億ドルの追加の自社株買い計画を承認。米史上最大規模となる。今回のアップルの決算は市場全体に安心感をもたらしている模様。
景気の過熱や再加速に対する投資家の懸念が和らぎ、利下げへの期待が復活している。雇用市場の鈍化は、FRBが年後半に利下げに踏み切る可能性があることを意味する。パウエル議長は今週のFOMCで「失業率が上昇した場合、行動を起こす用意がある」と述べていた。また「労働市場が予想外に弱まった場合にも対応する用意がある」とも語っていた。
本日の動きで株価指数は全て上昇して週を終えようとしている。
アムジェン<AMGN>が決算を受け大幅高。決算以上に、同社の肥満治療の治験薬「マリタイド」の初期試験結果に非常に勇気づけられたとのブラッドウェイCEOのコメントを好感している模様。
オンライン旅行のエクスペディア<EXPE>が決算を受け大幅安。ブッキングが予想を下回ったことが嫌気されている。また、通期ガイダンスについて、Vrboが足を引っ張り、B2C事業の加速度合いを考慮し、売上高の伸びを1桁台半ばから後半のレンジ、利益は前年並みに下方修正するとした。
クラウド・セキュリティのクラウドフレア<NET>が決算を受け大幅安。第2四半期のガイダンスが予想を若干下回ったことに失望感が広がっている模様。
アーデリックス<ARDX>が決算を受け大幅高。売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。
ソーシャルメディア管理ツールのスプラウト・ソーシャル<SPT>が決算を受け急落。売上高が予想を下回ったほか、通期の売上高見通しも下方修正した。
◆米雇用統計(4月)21:30
*非農業部門雇用者数
結果 17.5万人
予想 24.0万人 前回 31.5万人(30.3万人から修正)(前月比)
*失業率
結果 3.9%
予想 3.8% 前回 3.8%
*平均時給
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
結果 3.9%
予想 4.1% 前回 4.1%(前年比)
アムジェン<AMGN> 312.00(+33.61 +12.07%)
エクスペディア<EXPE> 117.88(-18.21 -13.38%)
クラウドフレア<NET> 72.77(-16.20 -18.21%)
アーデリックス<ARDX> 8.67(+1.88 +27.69%)
スプラウト・ソーシャル<SPT> 30.41(-17.74 -36.84%)
アップル<AAPL> 184.73(+11.70 +6.76%)
マイクロソフト<MSFT> 405.82(+7.98 +2.01%)
アマゾン<AMZN> 186.41(+1.69 +0.92%)
アルファベットC<GOOG> 167.77(-0.70 -0.41%)
テスラ<TSLA> 180.07(+0.06 +0.03%)
メタ<META> 449.67(+7.99 +1.81%)
AMD<AMD> 150.29(+4.13 +2.82%)
エヌビディア<NVDA> 886.40(+28.23 +3.29%)
イーライリリー<LLY> 738.19(-17.73 -2.34%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美