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【通貨】今日の為替市場ポイント:中東情勢の過度な悪化に対する警戒感低下でドルは下げ渋る可能性

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

22日のドル・円は、東京市場では154円46銭から154円76銭まで反発。欧米市場では154円63銭から154円85銭まで上昇し、154円84銭で取引終了。本日23日のドル・円は主に154円台で推移か。中東情勢の過度な悪化に対する警戒感は低下しつつあり、ドルは下げ渋る可能性がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利下げについては、昨年末の段階では3月末までに利下げが開始されることが有力視されていた。年末までに5回程度の利下げが実施されるとの見方は少なくなかった。しかしながら、利下げの必要性を高める物価・経済・労働指標は不足しており、CMEのFedWatchツールによると9月利下げの確率は65%程度、11月利下げについては75%程度まで低下している。これを受けて年末までの利下げの回数は2回弱に減少すると予想されている。複数の地区連銀総裁は利下げ開始の時期については「データ次第」であることを強調しており、パウエルFRB議長もこの意見と大差ないとみられる。5月上旬までに発表される主要経済指標がまずまず良好な内容だった場合、市場参加者の一部は「年内利下げの確率はさらに低下し、米国株式相場は著しく圧迫される」と警戒してる。

《CS》

 提供:フィスコ

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