【市況】ダウ平均は下げに転じる 予想下回る米PPIも上げ維持できず ナスダックはプラス圏=米国株前半
NY株式11日(NY時間11:52)(日本時間00:52)
ダウ平均 38325.18(-136.33 -0.35%)
ナスダック 16251.75(+81.39 +0.50%)
CME日経平均先物 39340(大証終比:-70 -0.18%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。この日発表の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことで買いが先行したが、買い一巡後はすぐに上値が重くなり、ダウ平均は下げに転じている。ただ、IT・ハイテク株は買い戻されており、ナスダックはプラス圏を維持している。
米PPIは総合指数で前月比0.2%の上昇、前年比で2.1%の上昇となった。ただ、コア指数の前年比は2.4%の上昇とこちらは予想を上回った。
前日は米消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、市場の利下げ期待が更に後退し、6月の利下げ期待がほぼ無くなっているほか、年内の利下げも2回を織り込めていない状況。そのような中で、本日の米PPIは前日のCPIを受けた動きを一服させていたようだ。
しかし、前日の米CPIで形成された市場の利下げへのセンチメント後退を取り戻すまでの材料ともならず、次第に前日の雰囲気に戻っている。きょうも何人かのFOMC委員の発言が伝わっていたが、早期利下げには消極的な発言を述べており、もう少し時間をかけて確認したい意向を示していた。
明日の大手銀の決算を皮切りに1-3月期の米企業決算が本格化する。市場は今回の決算について強気の見方をしている模様。ストラテジストの間では、世界経済の成長回復に伴い、今年も米企業業績は好調に推移すると楽観視しているようだ。前四半期の主な利益のエンジンであった割高なIT・ハイテク株も、再び堅調な業績に支えられると予想している模様。第1四半期のアナリスト予想は下方修正よりも上方修正が上回っているとの声も出ていた。今回の決算が利下げ期待の後退を払しょくできるか注目される。
バイオ医薬品のラリーバイオ<RLYB>が急騰。ジョンソン&ジョンソン<JNJ>と提携し、胎児と新生児を侵す希少疾患の治療法の開発するほか、ジョンソン&ジョンソンのベンチャーキャピタル部門から660万ドルの出資を受けたことを発表した。
アパレルやアクセサリのレンタルを手掛けるレント・ザ・ランウェイ<RENT>が決算を受け急伸。売上高が予想を上回ったほか、EBITDAが予想の2倍以上となった。
バイオ医薬品のアルパイン・イミューン・サイエンシズ<ALPN>が急伸。バーテックス・ファーマ<VRTX>が同社を1株65ドルで買収することで合意した。
サイバーセキュリティのジェン・デジタル<GEN>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を25ドルに設定した。25年度売上高の予想コンセンサスが高く見えると指摘。
ナイキ<NKE>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を113ドルに設定した。前日終値よりも27%高い水準。
*米生産者物価指数(PPI)(3月)21:30
結果 0.2%
予想 0.4% 前回 0.6%(前月比)
結果 2.1%
予想 2.2% 前回 1.6%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.3%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
結果 2.4%
予想 2.2% 前回 2.0%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
レント・ザ・ランウェイ<RENT> 18.17(+10.77 +145.56%)
アルパイン・イミューン<ALPN> 64.34(+17.30 +36.78%)
バーテックス<VRTX> 400.08(+2.50 +0.63%)
ラリーバイオ<RLYB> 2.71(+1.08 +66.26%)
ジェン・デジタル<GEN> 21.09(-1.25 -5.60%)
ナイキ<NKE> 91.73(+2.73 +3.06%)
アップル<AAPL> 169.64(+1.86 +1.11%)
マイクロソフト<MSFT> 425.17(+1.91 +0.45%)
アマゾン<AMZN> 187.20(+1.25 +0.67%)
アルファベットC<GOOG> 159.45(+1.79 +1.14%)
テスラ<TSLA> 171.33(-0.44 -0.25%)
メタ<META> 518.53(-1.30 -0.25%)
AMD<AMD> 168.73(+1.59 +0.95%)
エヌビディア<NVDA> 887.69(+17.30 +1.99%)
イーライリリー<LLY> 759.92(-2.06 -0.27%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38325.18(-136.33 -0.35%)
ナスダック 16251.75(+81.39 +0.50%)
CME日経平均先物 39340(大証終比:-70 -0.18%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。この日発表の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことで買いが先行したが、買い一巡後はすぐに上値が重くなり、ダウ平均は下げに転じている。ただ、IT・ハイテク株は買い戻されており、ナスダックはプラス圏を維持している。
米PPIは総合指数で前月比0.2%の上昇、前年比で2.1%の上昇となった。ただ、コア指数の前年比は2.4%の上昇とこちらは予想を上回った。
前日は米消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、市場の利下げ期待が更に後退し、6月の利下げ期待がほぼ無くなっているほか、年内の利下げも2回を織り込めていない状況。そのような中で、本日の米PPIは前日のCPIを受けた動きを一服させていたようだ。
しかし、前日の米CPIで形成された市場の利下げへのセンチメント後退を取り戻すまでの材料ともならず、次第に前日の雰囲気に戻っている。きょうも何人かのFOMC委員の発言が伝わっていたが、早期利下げには消極的な発言を述べており、もう少し時間をかけて確認したい意向を示していた。
明日の大手銀の決算を皮切りに1-3月期の米企業決算が本格化する。市場は今回の決算について強気の見方をしている模様。ストラテジストの間では、世界経済の成長回復に伴い、今年も米企業業績は好調に推移すると楽観視しているようだ。前四半期の主な利益のエンジンであった割高なIT・ハイテク株も、再び堅調な業績に支えられると予想している模様。第1四半期のアナリスト予想は下方修正よりも上方修正が上回っているとの声も出ていた。今回の決算が利下げ期待の後退を払しょくできるか注目される。
バイオ医薬品のラリーバイオ<RLYB>が急騰。ジョンソン&ジョンソン<JNJ>と提携し、胎児と新生児を侵す希少疾患の治療法の開発するほか、ジョンソン&ジョンソンのベンチャーキャピタル部門から660万ドルの出資を受けたことを発表した。
アパレルやアクセサリのレンタルを手掛けるレント・ザ・ランウェイ<RENT>が決算を受け急伸。売上高が予想を上回ったほか、EBITDAが予想の2倍以上となった。
バイオ医薬品のアルパイン・イミューン・サイエンシズ<ALPN>が急伸。バーテックス・ファーマ<VRTX>が同社を1株65ドルで買収することで合意した。
サイバーセキュリティのジェン・デジタル<GEN>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を25ドルに設定した。25年度売上高の予想コンセンサスが高く見えると指摘。
ナイキ<NKE>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を113ドルに設定した。前日終値よりも27%高い水準。
*米生産者物価指数(PPI)(3月)21:30
結果 0.2%
予想 0.4% 前回 0.6%(前月比)
結果 2.1%
予想 2.2% 前回 1.6%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.3%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
結果 2.4%
予想 2.2% 前回 2.0%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
レント・ザ・ランウェイ<RENT> 18.17(+10.77 +145.56%)
アルパイン・イミューン<ALPN> 64.34(+17.30 +36.78%)
バーテックス<VRTX> 400.08(+2.50 +0.63%)
ラリーバイオ<RLYB> 2.71(+1.08 +66.26%)
ジェン・デジタル<GEN> 21.09(-1.25 -5.60%)
ナイキ<NKE> 91.73(+2.73 +3.06%)
アップル<AAPL> 169.64(+1.86 +1.11%)
マイクロソフト<MSFT> 425.17(+1.91 +0.45%)
アマゾン<AMZN> 187.20(+1.25 +0.67%)
アルファベットC<GOOG> 159.45(+1.79 +1.14%)
テスラ<TSLA> 171.33(-0.44 -0.25%)
メタ<META> 518.53(-1.30 -0.25%)
AMD<AMD> 168.73(+1.59 +0.95%)
エヌビディア<NVDA> 887.69(+17.30 +1.99%)
イーライリリー<LLY> 759.92(-2.06 -0.27%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美