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【市況】株価指数先物【寄り前】 ナイトセッションの終値水準で強弱感対立


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 40500 +70 (+0.17%)
TOPIX先物 2774.0 +9.5 (+0.34%)
シカゴ日経平均先物 40465 +35
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 27日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。S&P500指数は21日以来、4営業日ぶりに史上最高値を更新した。四半期末を控えた持ち高調整や利益確定の売りが一巡したとの見方から景気敏感株などを中心に買いが入った。また、軟調な展開が続いていたアップル<AAPL>とテスラ<TSLA>が買われたことも安心感につながった。ただし、週末29日に米金融当局が重視する個人消費支出(PCE)の発表を控えているほか、グッドフライデー(聖金曜日)の祝日で3連休となる。市場参加者が少ないなかで値動きが大きくなったとの見方もあった。S&P500業種別指数は公益事業、不動産、銀行が下落した一方で、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービス、メディアが下落。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比35円高の4万0465円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比変わらずの4万0430円で始まり、直後に付けた4万0290円を安値にプラスに転じたが、米国市場の取引開始後は4万0290円~4万0460円辺りの膠着感の強い相場展開が続いた。その後、終盤にかけて米国市場が強含みとなった流れにサヤ寄せする形からレンジを上放れ、一時4万0510円まで買われ、4万0500円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。本日は3月決算期末の権利落ち日となり、実質新年度相場入りとなる。日経平均株価の配当落ち分は260円ほどとみられており、これを考慮すると4万0500円辺りとなる。日経平均株価のボリンジャーバンドの+1σは4万0320円辺りに位置しているため、利食いの動きが強まったとしても+1σ近辺での押し目待ち狙いの買いが意識されそうだ。

 昨日のTOPIX先物の出来高は前日から倍以上に膨らんだ。本日も配当を得るまでのヘッジに伴う配当再投資として、TOPIX先物に買いが入ると予想されるため、下値の堅さが意識されそうだ。米国でエヌビディア<NVDA>など半導体株の一角が軟調だったことで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となると考えられ、日経平均型の上値を抑える可能性はあるだろう。

 ただし、実質新年度入りに伴う新規資金の流入が意識されるため、オプション権利行使価格の4万0500円を中心に上下の権利行使価格4万0250円から4万0750円のレンジを想定する。日経平均株価が配当落ち分を即日埋めてくる動きともなれば、ロングの勢いが強まり、4万0500円から4万1000円とのレンジに切り上がることも意識しておきたい。

 27日のVIX指数は12.78(前日は13.24)に低下した。終値で13.00を割り込むのは21日以来となる。リスク選好からショートカバーが入りやすい需給状況は継続しているとみておきたい。昨年12月半ばに付けた12.07を捉えてくるようだと、ショートカバーの勢いが強まる可能性がありそうだ。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.62倍に上昇した。一時14.52倍に低下する場面も見られ、ボリンジャーバンドの-1σ(14.55倍)を下回った。ただし、後場は25日移動平均線(14.62倍)辺りまでのリバランスの動きとなり、-1σと25日線による狭いレンジでの推移が続いている。本日はTOPIX型優位となろうが、実質新年度入りで25日線を上回り、トレンドが出やすくなる展開も意識しておきたい。

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