市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:北海電、FPG、京急

北海電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■CIJ <4826>  1,103円  +150 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 CIJ<4826>が強烈人気、前週末に1本値で150円高はストップ高となる953円に買われたが、きょうは一段と買いの勢いが増し、37万株以上の買い注文で連日のストップ高カイ気配に張り付いている。前週末時点で上場来高値を更新しており、時価は青空圏を突き進む状態。システムインテグレーターとしてその技術力の高さに定評があり、日立製作所<6501>やNTTデータグループ<9613>からの開発受託を原動力に収益拡大路線を走る。日立が米画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>とサーバーやメタバース領域などAIシステムの開発で協業を発表したが、これに先立ってハイスペック人材の育成などAI分野に傾注する方針を打ち出しているCIJにとっても商機が巡る可能性がある。なお、同社は今月末の株主を対象に1株を1.5株にする株式分割を発表しており、この駆け込み権利取りの買いも物色人気を助長しているもようだ。

■北海道電力 <9509>  850.3円  +73.6 円 (+9.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 北海道電力<9509>は昨年来高値更新。前週末22日取引終了後に24年3月期連結業績予想の修正を発表し、純利益を550億円から660億円(前期221億9300万円の赤字)へ上方修正した。あわせて配当予想を10円から20円(前期無配)に増額しており、これを好感した買いが入っている。売上高予想については9530億円から9480億円(前期比6.7%増)へ下方修正した。卸電力市場価格の低下に伴い他社販売収入が減少するため。一方、利益面では同市場価格の低下に伴う電力調達費の減少や工事費用支出時期のずれ、加えて水力発電増による燃料費減少が寄与する見込み。

■FPG <7148>  2,186円  +166 円 (+8.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 FPG<7148>の物色人気加速、7連騰と異彩の上げ足で新値街道を邁進している。同社は独立系の金融サービス企業で、投資家から資金を集めてリース案件を組成する事業(オペレーティング・リース)などを展開する。業績は足もと会社側の想定を上回る好調で、リースファンド事業が堅調に推移するほか、国内不動産ファンド事業が好調で収益を牽引、前週末22日取引終了後に24年9月期通期業績予想の上方修正を発表した。営業利益は従来予想の190億円から208億円(前期比14%増)に増額し、2ケタの利益成長を見込む。好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画の77円50銭から88円(前期は73円)に大幅増額、これもポジティブサプライズとなった。配当利回りは前週末終値換算で4.3%台と高水準だ。

■アイザワ証券グループ <8708>  1,261円  +87 円 (+7.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 アイザワ証券グループ<8708>が大幅高。前週末22日の取引終了後、これまで非開示としていた24年3月期の期末配当予想を26円にすると発表した。中間配当13円とあわせ、年39円(前期26円)と増配となる見通しにあり、これが好感されている。

■京浜急行電鉄 <9006>  1,435.5円  +87.5 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 京浜急行電鉄<9006>が大幅続伸し、昨年来高値を更新した。前週末22日の取引終了後、「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」の開発に伴い、土地および建設予定の建物の一部を取得すると発表した。2025年度に着工し、29年度に開業する計画。これに関連し、トヨタ自動車<7203>は京急と共同で建物を建設・運営する新たな契約を締結するとともに、29年度に新たな建物に新東京本社を開業すると公表した。京急に対しては、中期的な事業への好影響を期待した買いが入ったようだ。京急の取得額は約2200億円を予定。品川駅西口地区の高輪3丁目地区における土地の持ち分の一部をトヨタに売却することに伴う土地譲渡金に加え、負債調達による資金を充当する。京急は24年3月期において、固定資産売却益805億円を特別利益として計上する見込み。今期の最終利益予想は620億円増額し840億円(前期比5.3倍)に上方修正した。政策保有株式の売却による影響も織り込んだ。営業収益と営業利益の見通しは据え置いている。

■マンダム <4917>  1,384円  +45 円 (+3.4%)  11:30現在
 マンダム<4917>が反発している。前週末22日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について、売上高を727億円から730億円(前期比8.9%増)へ、営業利益を14億6000万円から16億5000万円(同17.1%増)へ、純利益を16億6000万円から22億円(同2.3倍)へ上方修正したことが好感されている。海外その他において販管費が抑制されたことが要因。また、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、24年3月期に投資有価証券売却益約10億円を計上することなども寄与する。

■鳥貴族ホールディングス <3193>  4,925円  +90 円 (+1.9%)  11:30現在
 鳥貴族ホールディングス<3193>が続伸している。前週末22日の取引終了後、5月1日から「焼鳥屋 鳥貴族」全店で、販売価格を全品360円均一から全品370円均一に値上げすると発表した。同社は昨年5月に税込価格で10円の値上げを実施したが、価格改定以降も酒類を中心に仕入れ価格が上昇し、今年4月にも一部の酒類で値上げが予定されるなど断続的な原価高騰が続いていることなどが要因としている。

■小林製薬 <4967>  5,056円  -1,000 円 (-16.5%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 小林製薬<4967>がストップ安の水準となる前営業日比1000円安の5056円でウリ気配となっている。前週末22日の取引終了後、同社が販売する機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」に関し、摂取者において腎疾患等の発生の報告を受けたと発表。関連製品の使用中止を消費者に求めるとともに、自主回収を決定した。小林製薬以外にも紅麹原料を飲料・食品メーカーに供給していたことが明らかとなっており、今後の事業への悪影響を警戒した売りが優勢となっている。紅麹原料の成分分析を行った結果、一部の原料に意図しない成分が含まれている可能性が判明したという。小林製薬は重大な事案と受け止め、引き続き調査を継続する姿勢を示している。

■ジャムコ <7408>  1,268円  -65 円 (-4.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位
 ジャムコ<7408>が冴えない展開。前週末22日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。売上高予想を718億円から642億円(前期比35.9%増)、最終利益予想を22億8000万円から14億4000万円(同33.8%減)に引き下げた。最終利益は増益予想から一転、減益を計画する。これまで15円としてきた期末一括配当予想については、無配に見直した。これらを嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。航空機シートと航空機内装品部門で、顧客側の都合によるスケジュール変更や材料部品の入荷遅れなどが発生。製品の出荷が来期以降になるほか、航空機器セグメントでのエンジン関連部品の納入遅れの影響などもあって、売上高が計画を下振れする。あわせてジャムコは航空機シート部門に関し、シート事業の開発に伴う受注を一時的に凍結するとも発表した。同部門での固定資産に関し、約4億円の減損損失を特別損失として計上する。加えて、航空機内装品部門において工事損失引当金が増加し損害補償損失引当金を計上。航空機器部門での品質対応や、航空機整備部門での認証試験のやり直しに伴う影響もあって、利益を押し下げる要因となる。

■ファンデリー <3137>  384円  +80 円 (+26.3%) ストップ高   11:30現在
 ファンデリー<3137>がストップ高。前週末22日の取引終了後、NTTグループのNTTアグリテクノロジーと協業を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっている。NTTアグリテクノロジーが納品した規格外の野菜を使用して、ファンデリーの埼玉工場でコラボ商品を製造し、ファンデリーが運営するECサイトやNTT東日本本社ビル内のスマートストアなどで販売するという。第1弾として、規格外のトマトを使った商品を発売する。

■丸八証券 <8700>  1,879円  +332 円 (+21.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 丸八証券<8700>がカイ気配スタート。前週末22日の取引終了後、未定としていた年間配当予想に関し、普通配当60円に設立80周年の記念配当20円を加えて80円とすると発表。これをポジティブ視した買いが入ったようだ。前期の年間配当に比べて50円の増配見通しとなる。

■レントラックス <6045>  534円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 レントラックス<6045>がストップ高の534円に買われている。前週末22日の取引終了後、24年3月期の期末一括配当予想を12円から22円へ増額修正したことが好感されている。24年3月期に創業以来の最高額の取扱高を計上する見込みであることを記念して、記念配当10円を実施する。なお、前期実績は21円だった。同時に、2月度の連結売上高が前年同月比3.7%増となり、4カ月ぶりに前年実績を上回ったと発表した。なお、「レントラックス(Rentracks)」に登録した広告掲載媒体の運営者数であるパートナーサイト運営者数は前月比486人増の5万5238人と順調に積み上がった。

■イーディーピー <7794>  1,443円  +165 円 (+12.9%)  11:30現在
 イーディーピー<7794>は大幅高で5日続伸している。同社は22日取引終了後、新製品「量子デバイス開発用ダイヤモンド(111)単結晶基板」を4月1日に発売すると発表しており、これが材料視されているようだ。この新製品は、ダイヤモンド量子デバイス開発に適した低窒素含有量で(111)面を有する単結晶基板。ダイヤモンド量子デバイスは現時点で基礎研究開発段階にあるが、年々その活動が拡大していることから24年度の販売は500個程度と想定しており、市場状況によっては生産能力を向上させることも検討するとしている。

■日邦産業 <9913>  1,729円  +164 円 (+10.5%)  11:30現在
 日邦産業<9913>が8連騰し1996年6月以来の高値水準となっている。この日の寄り前、24年3月期の連結業績予想について、売上高を389億円から410億円(前期比5.4%増)へ、営業利益を18億3000万円から19億1000万円(同0.1%減)へ、純利益を13億4000万円から14億4000万円(同13.5%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を42円から74円(前期33円)へ引き上げたことが好感されている。2月に発表した第3四半期決算では、第3四半期以降においてもASEAN顧客の一部で生産調整が継続している状況と円安が継続していることを踏まえて売上高と営業利益の予想数値を据え置いたが、エレクトロニクスにおける配線板材料の受注が通信基地局や生成AI向け用途の需要拡大に伴い予想を上回る見通しとなったことが要因としている。また、中期経営計画における株主還元の目標値計画を「配当性向35%の実現」から「配当性向50%をメド」に変更すると発表。25年3月期に年76円、26年3月期に年78円を目指すとした。

●ストップ高銘柄
 イーエムネットジャパン <7036>  1,682円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在
 C&Fロジ <9099>  3,045円  +504 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 コレック <6578>  612円  +100 円 (+19.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 プロレド・パートナーズ <7034>  545円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 木村工機 <6231>  5,030円  +705 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 小林製薬 <4967>  5,056円  -1,000 円 (-16.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均