【市況】NY株式:NYダウは305ドル安、ハイテクが支える
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は305.47ドル安の39,475.90ドル、ナスダックは26.98ポイント高の16,428.82で取引を終了した。
史上最高値付近からの利益確定売りに押され、寄り付き後、下落。ダウは終日軟調に推移した。一方、携帯端末アップル(AAPL)の回復や生成人工知能(AI)利用の急拡大を背景としたエヌビディア(NVDA)など半導体セクターの上昇で、ナスダックはプラスに改善し連日で過去最高値を更新。終盤にかけダウは下げ幅を拡大し、まちまちで終了した。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落。
携帯端末のアップル(AAPL)は中国での新たな投資を発表、王商務相との会談が報じられ、上昇した。運送会社のフェデックス(FDX)は昨日引け後に発表した決算を受け、利益率改善や50億ドル規模の自社株買い計画が好感され、上昇した。履物販売会社のフットロッカー(FL)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇。家電量販チェーンのベスト・バイ(BBY)はアナリストが投資判断・目標株価を引き上げ、上昇した。
電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA)は中国の生産削減計画が嫌気され、下落。また、スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は四半期決算で昨年の年末商戦の売り上げが強く、売上高や利益が予想を上回ったものの、減収予想が嫌気され下落した。ヨガアパレルのルルレモン(LULU)も第1四半期や通期の売上高見通しが予想に満たず、下落。
連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はイベントで、新型コロナウイルスが国内経済に持続的な影響を与えたとの認識を示した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ