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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~AI関連や配当志向の物色へ~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■AI関連や配当志向の物色へ
■西鉄、24/3上方修正 純利益 221億円←170億円
■前場の注目材料:航空電子、車向けコネクター増産、来年度200億円投資


■AI関連や配当志向の物色へ

22日の日本株市場は、米株高の流れを引き継ぐ格好から、買い優勢の相場展開が見込まれる。21日の米国市場は、NYダウが269ドル高、ナスダックは32ポイント高だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けた年内の利下げを期待した買いが継続。良好な雇用や住宅関連指標を受けて成長期待を受けた買いも相場を一段と押し上げ、相場は終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比220円高の40800円、円相場は1ドル151円50銭台で推移している。

日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時40910円まで買われた。前日の日中取引で980円高と大幅な上昇となり、過熱感が警戒されやすいものの、ナイトセッションでも強い基調が継続しているなか、売り方の買い戻しのほか、押し目待ち狙いの買い方においても、エントリータイミングを引き上げてきそうだ。

昨日の日経平均株価はマドを空けての上昇で最高値を更新し、ボリンジャーバンドの+2σを上回っての推移が続いた。利食いも入りやすいところではあるが、期末接近で配当志向の物色が強まりやすいほか、円相場が円安に振れて推移していることもあり、輸出関連株などにも資金が向かいやすいだろう。また、マイクロン・テクノロジーが14%高となったが、前日の時間外取引で大きく買われていたため、織り込まれている面がある。ただし、エヌビディアは4日続伸と堅調な推移が続くなか、AI関連などへの物色に向かわせそうだ。

そのほか、日経平均株価が高値を更新するなか、グロース250指数もマドを空けての上昇で25日線を突破してきた。インデックス主導で主力銘柄中心に資金が向かいやすいものの、相対的に出遅れている中小型株についても、個人主体に修正の動きを強めてくる展開が期待されそうである。


■西鉄、24/3上方修正 純利益 221億円←170億円

西鉄<9031>は2024年3月期業績予想の修正を発表。純利益を170億円から221億円に上方修正した。固定資産(信託受益権)の譲渡による特別利益の計上を見込んでいることから、前回予想を上回る見込み。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(40815.66、+812.06)
・NYダウは上昇(39781.37、+269.24)
・ナスダック総合指数は上昇(16401.84、+32.43)
・1ドル=151.60-70円
・シカゴ日経先物は上昇(40800、大阪比+220)
・SOX指数は上昇(4897.88、+109.69)
・VIX指数は低下(12.92、-0.12)
・米長期金利は低下
・3月期末接近に伴う高配当銘柄人気
・米国のインフレ沈静化観測


・航空電子<6807>車向けコネクター増産、来年度200億円投資
・オリジン<6513>中国で車向け機構部品生産、安全性向上
・三菱重<7011>JAXAと「H3」3号機の機体一部など公開、来年度打ち上げへ
・AZ-COM丸和HD<9090>C&FロジにTOB、完全子会社化へ
・日本航空<9201>新型42機導入、30年に国際線の事業規模1.4倍に
・トヨタ自<7203>ダイハツ、タントなど5車種25日出荷再開
・伊藤忠<8001>中堅・中小DX支援基盤、辻本郷ITCと提携
・デンソー<6902>熱マネジ注力、ヒートポンプ式エアコンに磨き、走行・快適性高める
・DMG森精機<6141>自家向け太陽光発電開始、再生エネでCO2減加速
・NEC<6701>12コア光ファイバーで7280km伝送、NTTと、実験成功、世界初
・キヤノンMJ<8060>プリマジェストを買収、BPO強化
・大日本印刷<7912>医薬品ボトルを回収・再生、お薬手帳カバーなどに
・東レ<3402>RO膜の耐薬品性2倍、製造プロセス改善
・岡谷鋼機<7485>プロテリアルから、配管機器事業を買収


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 2月全国消費者物価指数(生鮮食品除く)(前年比予想:+2.8%、1月:+2.0%)
・3月政府月例経済報告

<海外>
・06:45 NZ・2月貿易収支(1月:-9.76億NZドル)

《ST》

 提供:フィスコ

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