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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

GENDA <日足> 「株探」多機能チャートより

■GENDA <9166>  3,405円 (-275円、-7.5%)

 GENDA <9166> [東証G]が4日続急落。同社はアミューズメント事業を国内外で展開しM&A戦略も駆使して業容拡大路線を走っている。「GiGO」は2020年にセガから取得したアミューズメント施設(取得後に名称変更)で、店舗数拡大によって業績押し上げに貢献している。同社が11日取引終了後に発表した24年1月期決算は営業利益が前の期比27%増の53億7000万円と急拡大を果たした。GiGOが都心を中心に既存店売り上げを伸ばし、新規出店効果も反映された。また、25年1月期は売上高が前期比8割増と急増が見込まれるなか、営業利益は同30%増の70億円見通しと利益成長も加速する見通し。しかし、全体地合い悪のなか足もとで利益確定売りに押される展開となった。

■アオイ電子 <6832>  2,754円 (-216円、-7.3%)

 アオイ電子 <6832> [東証S]が続急落。11日の取引終了後、24年3月期連結業績予想の修正を発表した。今期の最終損益の赤字幅は、これまで予想の9億3000万円から50億円(前期は1400万円の黒字)に拡大する見通しを示しており、嫌気されたようだ。今期の売上高予想は353億円から333億円(前期比10.6%減)に引き下げた。民生機器向け部品について在庫調整局面が長期化した。更に、保有する固定資産の一部について30億円の減損損失を計上。繰延税金資産も5億円取り崩す。

■トーホー <8142>  2,742円 (-179円、-6.1%)

 東証プライムの下落率4位。トーホー <8142> [東証P]が続急落。同社は3月11日大引け後に決算を発表、24年1月期の連結経常利益は前の期比2.1倍の79.7億円に拡大したが、25年1月期は前期比8.4%減の73億円に減る見通しとなったことで嫌気されたようだ。同時に、前期の年間配当を70円→90円(前の期は35円)に増額し、今期も前期比20円増の110円に増配する方針とした。

■ルネサス <6723>  2,428円 (-102円、-4.0%)

 東証プライムの下落率7位。ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]が続落。12日付の日本経済新聞朝刊で、「定期昇給を半年延期し10月にすることが11日、分かった」と報じられており、これが売り材料視された。記事によると、全社的に実施時期を延期し、浮いた費用を将来の投資などに回すという。また、前日11日のSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が1.36%の下落となったことも嫌気されたようだ。

※12日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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