【市況】【市場反応】ECB、4会合連続で据え置き、インフレや物価予想を下方修正、ユーロ売り
ユーロ/円 <日足> 「株探」多機能チャートより
欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で予想通り政策金利を4会合連続で据え置いた。同時に成長やインフレの見通しを下方修正。また、ラガルド総裁は会見で、インフレ目標達成に一段と確信もさらなるデータが必要、「インフレを巡り、完全に確信していない」と、連邦準備制度理事会(FRB)と同様利下げに慎重姿勢を見せた。
総裁は今回の会合で利下げを協議しなかったことを明らかにした。同時に、「4月にはもう少し、6月にはさらに状況がわかる」としたため市場では6月の利下げ観測が強まった。
インフレや成長見通し下方修正で、ECBの利下げ開始時期がFRBよりも早まるとの見方に一時ユーロ売り、ドル買いが優勢となった。ユーロ・ドルは1.0868ドルまで下落。ユーロ・円は160円56銭まで下落し、2月12日来の安値を更新した。ユーロ・ポンドは0.8523ポンドまで下落し、2月14日来の安値を更新。
【金融政策】
・欧州中央銀行(ECB)
・主要政策金利を4.50%に据え置き決定
・預金ファシリティ金利(中銀預金金利、下限)を4.00%に据え置き決定
・限界貸出金利(上限)を4.75%に据え置き決定
《KY》
提供:フィスコ