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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アルプス物流、あおぞら銀、セブン&アイ

アルプス物流 <日足> 「株探」多機能チャートより
■アルプス物流 <9055>  2,363円  +400 円 (+20.4%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 アルプス物流<9055>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の2363円でカイ気配となった。海外金融メディアのマージャーマーケットが28日、アルプスアルパイン<6770>が保有するアルプス物流の株式に関し、売却に向けたプロセスが進行中だと報じた。アルプス物流に対しては、プライベートエクイティファンドなどによる株式取得により、収益性の改善や企業価値の向上が促されるとの思惑が広がり、買いが集まったようだ。アルプスアルにも買いが集まっている。

■大成温調 <1904>  5,980円  +630 円 (+11.8%)  11:30現在
 大成温調<1904>は5連騰し昨年来高値を更新している。28日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を64万株(発行済み株数の9.88%)、または31億円としており、取得期間は2月29日から3月8日まで。東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得するとしている。

■あおぞら銀行 <8304>  2,748円  +237 円 (+9.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 あおぞら銀行<8304>はカイ気配スタート。旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が28日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、あおぞら銀株の共同保有者分を含む保有割合が5.42%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っている。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は2月20日。

■四国化HD <4099>  1,825円  +90 円 (+5.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 四国化成ホールディングス<4099>は大幅高。28日の取引終了後、620万株(自己株式を除く発行済み株数の12.2%)を上限に、29日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感されている。買い付け価格は28日終値の1735円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、四国化HDは29日に予定通り買い付けを実施。買い付け数量620万株に対し、約定数量は589万1100株だった。

■セブン&アイ <3382>  2,201.5円  +101.5 円 (+4.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が3日ぶりに急反発し、株式分割を考慮したベースで新高値をつけた。東洋経済オンラインが29日、「セブン&アイ・ホールディングスが、傘下の百貨店そごう・西武に続いて、祖業であるイトーヨーカ堂についても売却を含めた抜本的な改革の検討を始めていることが関係者への取材でわかった」と報じた。売却先として2つの投資ファンドが浮上しているという。セブン&アイに対しては、構造改革の進展による収益性の向上への思惑をもとにした買いが集まったようだ。なおセブン&アイは同日、報道を受けて「本記事に掲載されている内容の事実は全くない」とするコメントを発表している。

■マネックスグループ <8698>  924円  +39 円 (+4.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 マネックスグループ<8698>は3日続伸、昨年来高値を更新した。足もとビットコイン価格は1BTC=6万ドル台を突破し、史上最高値(約6万9000ドル)をつけた2021年秋ごろの水準まで回復してきた。円建てでは1BTC=900万円台で推移しており、既に21年高値(約780万円)を上回って青空圏を舞う展開が続いている。ビットコイン価格上昇を受け売買が活発化するとの期待から、仮想通貨取引所大手コインチェックを傘下に持つマネックスGに思惑的な物色が向かっているようだ。同じく仮想通貨取引所を手掛けるセレス<3696>も高い。

■UTグループ <2146>  3,555円  +110 円 (+3.2%)  11:30現在
 UTグループ<2146>が連日の新高値となったほか、NISSOホールディングス<9332>も2月22日の戻り高値にツラ合わせする場面があった。このほか、アルトナー<2163>や株価低位のジェイテック<2479>、nms ホールディングス<2162>といった銘柄も揃って強調展開をみせており、半導体業界などを中心にIT人材派遣や製造請負などを手掛ける人材サービス関連株に上値指向をみせる銘柄が目立つ。台湾の半導体受託生産最大手のTSMC<TSM>は熊本に半導体の第2工場を建設することを決定したが、これにより第1工場と合わせて3400人あまりが働く一大拠点となることが伝わっている。更に、日の丸半導体新会社のラピダスが北海道・千歳市に最先端半導体の量産を目指す大規模な生産工場を建設し2027年から2ナノ品の生産を開始する見通しにあることで、ここでも人材確保が大きな課題となりそうだ。IT人材サービスを手掛ける企業の商機が高まるとの見方が継続的な買いを引き寄せる背景となっている。

■トリケミカル研究所 <4369>  4,775円  +145 円 (+3.1%)  11:30現在
 トリケミカル研究所<4369>が全般軟調地合いに逆行し、連日の昨年来高値更新となった。半導体向けに化学材料の製造を手掛け、多品種少量生産のニッチトップ企業として注目度が高まっている。同社の強みは絶縁膜材料でその商品競争力は世界でも首位級。特にシリコン酸化物よりも高い誘電率を有し、半導体の性能向上で重要な役割を担う、高誘電率ゲート絶縁膜(High―K)に高水準の引き合いがある。24年1月期営業利益は前の期比52%減の17億円予想だが、株価的には前期業績見通しは織り込み済み。国内でも先端半導体工場の建設が進むなか、今期以降の収益成長を見込んだ機関投資家とみられる実需買いが継続している。

■モリト <9837>  1,433円  +35 円 (+2.5%)  11:30現在
 モリト<9837>が続伸し昨年来高値を更新している。28日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を50万株(発行済み株数の1.84%)、または8億円としており、取得期間は3月1日から来年1月14日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主還元策の一環として取得するとしている。

■アイチコーポレーション <6345>  1,080円  +13 円 (+1.2%)  11:30現在
 アイチコーポレーション<6345>が4日ぶりに反発している。28日の取引終了後、自社株64万1400株(発行済み株数の0.85%)を3月22日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は7457万株となる予定だ。

■千葉興業銀行 <8337>  1,001円  +8 円 (+0.8%)  11:30現在
 千葉興業銀行<8337>が昨年来高値を更新した。28日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の修正を発表。純利益の見通しをこれまでの64億円から69億円(前期比6.5%増)に引き上げた。最終利益は微減益予想から一転して増益を見込む形となり、評価されたようだ。今期の経常利益予想は95億円から98億円(同1.3%増)に見直した。銀行単体で経費が計画を下回る見込みとなったという。あわせて千葉興は、連結子会社の千葉興銀カードサービスの全株式について、全国保証<7164>に売却することで基本合意書を締結したと開示。譲渡価額は株式譲渡契約締結までに決定するという。

■三菱鉛筆 <7976>  2,342円  +16 円 (+0.7%)  11:30現在
 三菱鉛筆<7976>が3日ぶりに反発した。29日午前8時半、ドイツの高級筆記具メーカーのLamy(ラミー)社の全株式を取得し、連結子会社化すると発表した。日本でも人気の高い「LAMY」のブランド力を傘下に収めることとなり、海外展開の加速と事業拡大を期待した買いが集まったようだ。取得価額は非公表。株式譲渡日は3月15日を予定する。欧州市場でのシェア拡大を重要な事業戦略の一つとしてきた菱鉛筆にとって、Lamy社の製品は重複が少なく、相乗効果を発揮できると判断した。連結業績予想への影響については現在精査中で、公表すべき事項が生じた際は速やかに公表するとした。

■日清オイリオグループ <2602>  5,250円  +30 円 (+0.6%)  11:30現在
 日清オイリオグループ<2602>が反発し、昨年来高値を更新した。同社は28日、5月納入分から家庭用及び業務用オリーブオイルの価格改定を実施すると発表しており、採算改善などが期待されているようだ。価格改定の理由は、オリーブオイルの更なる価格の高騰や需給逼迫が見込まれるなか、これまでの販売価格ではコストの上昇分すべてを吸収することが困難な状況となっているため。改定幅は家庭用が23~64%、業務用が60~80%としている。

■イビデン <4062>  6,756円  -318 円 (-4.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 イビデン<4062>が大幅に3日続落。28日の取引終了後、ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し700億円を調達すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化を警戒する売りが出ている。同債は満期償還日が31年3月の7年債。転換価格は前日終値を26.99%上回る8983円で決まった。潜在株式による希薄化率は5.58%となる。調達資金は、高機能ICパッケージ基板の需要拡大に対応するための設備投資資金に充てる。

■ウエルシア <3141>  2,799.5円  -44 円 (-1.6%)  11:30現在
 ウエルシアホールディングス<3141>は売り買い交錯も朝高後に軟化。28日取引終了後、同社とツルハホールディングス<3391>が経営統合の協議を開始することを発表した。ウエルシアの親会社として過半の株式を保有するイオン<8267>が、香港の投資ファンドから約1000億円でツルハHD株を取得し、その後は段階的にツルハHD株を買い増して統合を主導する計画。2027年末までに統合を終える見通しだが、今回の巨大統合が実現すればアジア展開も視野に入れる大規模なドラッグストアの誕生となり、ドラッグ業界再編の思惑と合わせマーケットの視線が集中している。ただ、発表自体はサプライズとなったものの足もとの株価は全般地合い悪に流される展開で、ツルハHDも下落している。

■アイビー化粧品 <4918>  511円  +80 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アイビー化粧品<4918>がカイ気配スタート。28日の取引終了後、「NF-κB/JAKデュアル阻害剤」の発明について特許査定を受領したと発表しており、材料視されたようだ。免疫反応における中心的役割を持つ転写因子の一つであるNF-κBと、細胞内の免疫活性化シグナル伝達に重要な役割を持つとされるJAK(ヤヌスキナーゼ)は、皮膚疾患をはじめ、さまざまな症状に関与することが報告されているという。アイビーは、NF-κBとJAKに対する天然物由来の阻害剤について、自社製品への応用とともに、医薬品会社へのライセンス契約などを通じ、社会での利用を推進していくとしている。

●ストップ高銘柄
 メディアリンクス <6659>  120円  +30 円 (+33.3%) ストップ高   11:30現在
 DNAチップ研究所 <2397>  1,321円  +300 円 (+29.4%) ストップ高   11:30現在
 フォーサイド <2330>  635円  +100 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ジィ・シィ企画 <4073>  1,004円  +150 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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