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【市況】ダウ先物は小動き 修正迫られるも下押しの気配まではまだない=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:50)(日本時間22:50)
ダウ先物 38671(+58.00 +0.15%)
S&P500 4990.50(+15.75 +0.32%)
ナスダック100先物 17738.00(+78.00 +0.44%)

 米株価指数先物市場、手掛かり材料に乏しい中で、ダウ先物、ナスダック100とも小幅な値動きに終始している。3月利下げ開始への期待は薄れ、株式市場も修正を迫られたが、いまのところ下押しする気配まではない。

 ストラテジストは、今年の利下げ幅を1.00%ポイントで変えていない。力強い成長にもかかわらず、インフレが予想を上回るスピードで低下する「ゴルディロックス」シナリオも可能性もあり、その場合は1.50%ポイント程度の利下げが可能になるという。

 3月利下げ開始への期待は薄れたが、緩和サイクルの開始が大幅に遅れることはないと述べている。米経済の循環的な回復力は、市場全体よりも小型株を支援するとも付け加えた。なお、本日はクーグラーFRB理事やバーキン・リッチモンド連銀総裁の発言が予定。

 ムーディーズがニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)<NYCB>の格付けをジャンク級(投機的格付け)に引き下げた。ただ、NYCBの問題はシステミック危機を引き起こしたり、金融業界の他の部分に伝染したりする可能性は低いとの見方も出ている。商業用不動産の価値低迷が米地銀に打撃を与えるとの懸念が先週から強まっているが、市場全体は依然として平穏のままで、米金融セクターについては中立を維持するという。

 NYCBはムーディーズの発表で、時間外で再び売りが強まっていたが、預金増加と流動性十分と発表したことで上げに転じている。また、ディネロ氏を取締役会長に任命し、カンゲミCEOおよび他の経営陣と協力し、銀行業務のあらゆる面を改善するとも発表。ディネロ氏はこれまで非常勤会長を務め、22年後半にNYCBが買収したフラッグスター・バンコープの経営に携わっていた。

 決算は続々と続いている。フォード<F>が前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想を大きく上回ったほか、自動車の売上高も電気自動車(EV)は冴えなかったものの内燃機関が好調だった。株価は時間外で上昇。

 一方、スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が時間外で大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第3四半期)を発表し、第1四半期の見通しに失望感が広がっている。同社に関しては、デジタル広告市場の落ち込みが依然として圧迫しているようだ。

 ウーバー<UBER>が取引開始前に決算を発表。ブッキングが予想を上回り、ガイダンスも好調な見通しを発表した。株価は時間外で上昇していたが、買いが一巡すると下げに転じている。同社株は今年に入っても上値追いが続き、最高値を更新しているが、ひとまず材料出尽くし感が出ているのかもしれない。

 引け後の決算は、ディズニー<DIS>、ペイパル<PYPL>、ウィン・リゾーツ<WYNN>、そしてアーム<ARM>が予定されている。

(NY時間09:00)(日本時間23:00)時間外
フォード<F> 12.78(+0.71 +5.88%)
スナップ<SNAP> 12.10(-5.35 -30.66%)
NYCB<NYCB> 4.21(+0.01 +0.23%)
ウーバー<UBER> 69.15(-1.32 -1.87%)

アップル<AAPL> 190.15(+2.47 +1.32%)
マイクロソフト<MSFT> 407.00(+1.35 +0.33%)
アマゾン<AMZN> 169.48(-0.83 -0.49%)
アルファベット<GOOG> 146.25(+1.32 +0.91%)
テスラ<TSLA> 189.60(+8.54 +4.72%)
メタ<META> 456.60(-2.81 -0.61%)
AMD<AMD> 168.91(-5.32 -3.05%)
エヌビディア<NVDA> 680.69(-12.63 -1.82%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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