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【材料】TOKAIホールディングス---3Q増収・2ケタ増益、売上高は過去最高を更新

TOKAI <日足> 「株探」多機能チャートより

TOKAIホールディングス<3167>は1日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比0.3%増の1,646.76億円、営業利益は同3.9%増の87.97億円、経常利益は同33.8%増の89.68億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同75.2%増の49.34億円となった。売上高は3期連続の増収となり、過去最高を更新した。

当第3四半期累計期間においては、グループの継続取引顧客件数は41千件増加(前年同期は64千件増加)し、3,341千件となった。TLC会員数は43千件増加(前年同期は53千件増加)し、1,201千件となった。

エネルギー事業の売上高は前年同期比2.5%減の692.71億円、営業利益は同8.3%増の13.33億円となった。LPガス事業については、顧客獲得を推進した結果、需要家件数は前年度末から22千件増加し767千件となった。一方、仕入価格に連動した販売価格の引き下げや高気温等による家庭用ガス販売量の減少により、売上高は同1.8%減の564.91億円となった。都市ガス事業については、需要家件数は前年度末並みの75千件となった。また、原料費調整制度の影響により、売上高は同5.7%減の127.80億円となった。

情報通信事業の売上高は同5.4%増の418.22億円、営業利益は同18.7%増の29.65億円となった。コンシューマー向け事業において、ISP事業は大手携帯キャリアとの提携による獲得強化、モバイル事業はLIBMOのサービスメニューの拡充や固定回線とのセットプラン等により顧客獲得を推進した。これらの施策の結果、ブロードバンド顧客は前年度末から3千件増加し667千件、LIBMOは前年度末から6千件増加し77千件となり、売上高は同0.1%増の182.20億円となった。法人向け事業については、キャリアサービス及びクラウドサービスが順調に進捗し、売上高は同9.9%増の236.01億円となった。

CATV事業の売上高は同4.6%増の266.73億円、顧客獲得に係る先行投資等により営業利益は同1.8%減の41.42億円となった。地域密着の事業者として地元の情報発信や番組制作に注力するとともに、大手動画配信事業者と提携する等コンテンツの充実に努めてきた。また、新規エリアにおいても営業活動を積極的に実施し、放送サービスの顧客件数は前年度末から4千件増加し918千件、通信サービスの顧客件数は前年度末から16千件増加し389千件となった。

建築設備不動産の売上高は同6.7%減の175.85億円、営業利益は同21.5%減の5.06億円となった。大型の土木工事や設備工事が減少したこと等により、減収減益となった。

アクア事業の売上高は同1.3%増の57.96億円、営業利益は同58.1%増の2.77億円となった。2023年4月に浄水サーバーの取扱いを開始し、更なる顧客基盤の拡充に取り組んだ。また、大型商業施設等での催事営業やWEB獲得、テレマーケティング等の非対面営業により、顧客件数は前年度末から2千件増加し166千件となった。

その他の事業の売上高は同2.3%増の35.26億円、営業利益は同74.3%減の0.33億円となった。介護事業については利用者数が増加し、売上高は同1.9%増の10.58億円となった。船舶修繕事業は、工事量の減少により、売上高は同9.2%減の9.62億円となった。婚礼催事事業については利用状況の回復により、売上高は同26.5%増の9.31億円となった。

2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.3%増の2,400.00億円、営業利益が同0.5%増の150.00億円、経常利益が同12.9%増の150.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同31.5%増の85.00億円とする期初計画を据え置いている。

《SI》

 提供:フィスコ

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