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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

イリソ電子 <日足> 「株探」多機能チャートより

■イリソ電子 <6908>  3,100円 (-310円、-9.1%)

 東証プライムの下落率2位。イリソ電子工業 <6908> [東証P]が急反落。前週末2日取引終了後、24年3月期連結業績予想について売上高を570億円から545億円(前期比3.0%増)へ、営業利益を77億円から65億5000万円(同5.6%減)へ下方修正すると発表。従来の増益予想から一転減益の見通しを示しており、これを嫌気した売りが出た。一部車載市場における成長鈍化と、コンシューマーやインダストリアル市場の低迷継続が予想されるため。なお、同時に発表した第3四半期累計決算は売上高が411億4000万円(前年同期比4.1%増)、営業利益が47億9200万円(同8.6%減)だった。

■クオールHD <3034>  1,637円 (-144円、-8.1%)

 東証プライムの下落率3位。クオールホールディングス <3034> [東証P]が続急落。前週末2日取引終了後に発表した23年4~12月期連結決算は、売上高が前年同期比6.7%増の1345億2800万円、営業利益が同16.2%減の57億2900万円だった。営業減益となったことが嫌気され売られた。前期に実施したM&Aや新規出店、在宅・施設調剤の推進が売り上げ面で寄与。一方、運営コストの増加や薬価・調剤報酬改定に関する地域支援体制加算の経過措置終了などが影響し、利益は押し下げられた。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。

■住友化 <4005>  309.3円 (-23.4円、-7.0%)

 東証プライムの下落率5位。住友化学 <4005> [東証P]が急反落。前週末2日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆7000億円から2兆4800億円(前期比14.3%減)へ、営業損益を700億円の赤字から1450億円の赤字(前期927億5200万円の黒字)へ、最終損益を950億円の赤字から2450億円の赤字(同69億8700万円の黒字)へ下方修正し、期末配当予想を6円から3円(年9円)へ減額したたことが嫌気された。医薬品事業で北米での進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」、子宮筋腫治療剤「マイフェンブリー」、過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」、非定型抗精神病薬「ラツーダ」などの売り上げが計画を下回る見込みであることに加えて、石化製品などエッセンシャルケミカルズ事業で持ち分法適用関連会社であるラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニーの業績悪化が見込まれることが響く。また、事業環境の変化を踏まえた事業構造改善費用の計上などが見込まれることも利益を押し下げる。同時に発表した第3四半期累計(23年4-12月)決算は、売上高1兆8069億円(前年同期比19.9%減)、営業損益1606億3400万円の赤字(前年同期714億4100万円の黒字)、最終損益1097億7800万円の赤字(同603億1000万円の黒字)だった。

※5日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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