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【材料】メルクが決算受け上昇 1株利益が予想外の黒字=米国株個別

(NY時間09:40)(日本時間23:40)
メルク<MRK> 124.81(+4.03 +3.33%)

 メルク<MRK>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株利益は予想外の黒字となった。主力薬の抗がん剤キイトルーダが好調だったほか、ヒト・パピローマ・ウイルスワクチン「ガーダシル」は予想を下回ったものの2桁の増収となった。パンデミック後に減少しているコロナ薬「ラゲブリオ」を除く売上高の伸びは11%だった。また、通期の売上高は予想範囲内の見通しを示した。

 同社は2028年に主力薬のキイトルーダの特許満了が迫る中で、新たな成長源を模索している。デービスCEOの下、同社は新たな製品ラインを構築するために数十億ドル相当の契約を結んでいる。

 昨年4月に約108億ドルを投じて自己免疫疾患治療薬開発企業のプロメテウス・バイオサイエンシズ社を買収することで合意。その数ヵ月後に第一三共<4568>と最大220億ドル相当の契約を結び、日本のパートナーから3つの革新的な抗がん剤を販売する権利を得た。第4四半期は第一三共との提携に伴う55億ドルの研究開発費を含む提携関連費用により、利益が大幅に減少した。

(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.03ドル(予想:-0.10ドル)
・売上高:146.3億ドル(予想:144.9億ドル)
  ラゲブリオ:1.93億ドル(予想:0.97億ドル)
  キイトルーダ:66.1億ドル(予想:65.0億ドル)
  リンパーザ:3.15億(予想:3.19億ドル)
  ガーダシル:18.7億ドル(予想:19.5億ドル)
  ポロクアッド/MMR-II/バリバックス:5.45億ドル(予想:5.64億ドル)
  レンビマ:2.26億ドル(予想:2.57億ドル)
  動物ヘルス:12.8億ドル(予想:13.4億ドル)
・研究開発費(調整後):88.4億ドル(予想:84.1億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):8.44~8.49ドル
・売上高:627~642億ドル(予想:634.2億ドル)
・粗利益率(調整後):約80.5%(予想:79.4%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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