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【市況】来週の株式相場に向けて=注目イベント満載で春相場への転換点にも

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 26日の東京市場では、日経平均株価が前日比485円安の3万5751円と大幅反落した。25日のNYダウは最高値を更新したが、引け後に発表されたインテル<INTC>の1~3月期売上高見通しが市場予想に達しなかったことが波紋を呼んだ。インテルの株価は時間外取引で一時10%安まで売られる場面があった。

 このインテル急落を受け、26日の東京市場でもレーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>などの半導体関連株が軒並み安となり、日経平均株価も3万6000円を割り込んだ。ただ、東京市場は年初から株価急騰を演じていただけに「足もとの一服は当然のこと」(市場関係者)とみられている。実際、足もとの日経平均株価の騰落レシオ(25日移動平均)は129と過熱ラインに達している。そんななか、来週には2月相場に入るが、果たしてトレンドの変化はあるかが注目点だ。特に、来週は注目イベントが満載であり、春相場に向けた転換点となることも起こり得る。

 まずは、30~31日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。市場では、金融政策は据え置きとみられているが、3月以降の利下げがあるかが焦点でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が注目される。また、週末の2月2日には米1月雇用統計が発表される。

 更に、日米決算発表に対する関心が盛り上がりそうだ。米国ではテック大手「GAFAM」の決算が揃い踏みとなり、30日にマイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG>、1日にアップル<AAPL>、アマゾン<AMZN>、メタ・プラットフォームズ<META>が登場する。

 加えて、いまやテック大手をしのぐ勢いで注目を集める半導体関連では30日のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>や31日のサムスン電子が注目されるほか、焦点は日本の半導体関連企業へと移っていく。特に、31日にはレーザーテック<6920>とアドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>の決算が予定されている。

 上記以外のスケジュールでは、海外では31日に米1月ADP雇用統計、1日に米ISM製造業景況指数が発表される。米国では31日にボーイング<BA>、2日にエクソン・モービル<XOM>などの決算がある。国内では31日に1月開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」が公表される。30日にコマツ<6301>、NEC<6701>、オリエンタルランド<4661>、31日に商船三井<9104>、日立製作所<6501>、1日に三井住友フィナンシャルグループ<8316>、2日にデンソー<6902>、村田製作所<6981>、三井物産<8031>などの決算発表が行われる。来週の日経平均株価の予想レンジは3万5000~3万6300円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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