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【材料】ノースロップが決算受け下落 B-21プログラムの費用計上が利益圧迫=米国株個別

(NY時間15:06)(日本時間05:06)
ノースロップ・グラマン<NOC> 433.43(-30.49 -6.57%)

 防衛・宇宙のノースロップ・グラマン<NOC>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、ガイダンスも公表し、通期の1株利益は予想を上回る見通しを示した。ただ、売上高見通しは予想を下回っている。最新爆撃機B-21プログラムに関する12億ドルの費用計上が利益を圧迫した。

 アナリストは「投資家は失望するだろう」と述べた上で、26年のフリーキャッシュフロー(FCF)のガイダンスは5%のキャッシュフロー利回りを示唆している。B-21の費用計上を除いたとしても、宇宙基地HALOの悪影響で第4四半期の営業利益は予想を下回ったはずだと指摘。ただ、通期ガイダンスと、第1四半期に予定されている10億ドルの加速型自社株買い(ASR)は、損失が抑えられるという同社の自信を示唆しているという。

(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):6.22ドル(予想:5.80ドル)
・売上高:106.4億ドル(予想:104.4億ドル)
  航空:29.1億ドル(予想:28.2億ドル)
  防衛:16.5億ドル(予想:15.5億ドル)
  ミッション:30.6億ドル(予想:30.1億ドル)
  宇宙:36.0億ドル(予想:36.6億ドル)
・FCF:16.3億ドル
・受注残:842.3億ドル

(通期見通し)
・1株利益(調整後):24.45~24.85ドル(予想:24.23ドル)
・売上高:408~412億ドル(予想:411.5億ドル)
・FCF:22.5~26.5億ドル

【企業概要】
 顧客対象は、世界各国の政府および航空宇宙、電子機器、情報システム、および技術サービスの分野を対象に、システム、製品、およびソリューションを提供する国際的な軍事会社。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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