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【通貨】今日の為替市場ポイント:日米金利差の早期縮小観測後退でドルは底堅い動きを保つ可能性

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

23日のドル・円は、東京市場では148円55銭まで買われた後、一時146円99銭まで反落。欧米市場では147円26銭から148円70銭まで上昇し、148円37銭で取引終了。本日24日のドル・円は主に148円台で推移か。日米金利差の早期縮小観測は後退しており、ドルは底堅い動きを保つ可能性がある。

日本銀行は1月23日開催の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を見送った。また、日銀は2024年度の物価見通しを下方修正したが、日銀植田総裁は金融政策決定会合後の会見で、「基調的な物価上昇率が2%に向けて徐々に高まっていく確度は引き続き少しずつ高まっている」との見方を示した。この発言を受けて市場参加者の間では4月にマイナス金利政策が解除される可能性が高いとの見方が増えている。

ただ、23日の欧米市場では日銀がマイナス金利政策を解除しなかったため、ドル・円は一時148円70銭まで買われた。米長期金利の上昇を意識したドル買いも観測されたが、日米金利差の早期縮小観測はやや後退しており、ドル高円安の流れはしばらく続くとみられる。

《CS》

 提供:フィスコ

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