【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):GENDA、LIXIL、ニトリHD
GENDA <日足> 「株探」多機能チャートより
GENDA<9166>は大幅高。22日の取引終了後、カラオケボックス「カラオケBanBan」を運営するシン・コーポレーション(東京都新宿区)を連結子会社化すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが入った。シン・コーポレーションの発行済み株式数(自己株式を除く)の78.59%を取得する。店舗開発やキャンペーンの共同実施などを通じて相乗効果を狙う。取引実行日は2月1日の予定。
■LIXIL <5938> 1,978円 +94.5 円 (+5.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
LIXIL<5938>が5日続伸。22日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(23年4~12月)連結業績予想を発表しており、営業利益で259億円(前年同期比6.8%増)を見込むとした。上期実績が66億3100万円(同33.9%減)だったことから増益に転じることや、通期予想280億円に対する進捗率が92.5%と高いことも好感された。
■アルプス技研 <4641> 2,832円 +74 円 (+2.7%) 本日終値
アルプス技研<4641>が4日続伸。22日に発表した月次別稼働率・技術者数推移で、12月度の全社稼働率が97.8%となり、前年同月(97.9%)同様に97%台後半の高水準を保ったことが好感された。また、技術者数は4516人となり、前年同月に比べて351人増加した。
■ニトリホールディングス <9843> 18,895円 +445 円 (+2.4%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>が3日続伸。この日午前中、物流子会社ホームロジスティクスが運営する配送センターの配車システムに、富士通<6702>の量子インスパイアード技術「デジタルアニーラ」を軸とするソリューションを活用した配送最適化技術を導入し、全国80カ所の配送センターで本格的に運用を開始したと発表しており、業務効率化による利益率の向上などに期待した買いが入ったようだ。同配車システムにより、数ある組み合わせからトラックの積載量やドライバーの作業時間、走行距離を考慮した最適なルートを高速で導き出すことが可能となり、商品配送におけるドライバーの労働時間の短縮を実現するという。業務効率化や顧客の利便性向上だけではなく、CO2排出量の削減にも貢献するとしている。
■三ツ星ベルト <5192> 4,840円 +80 円 (+1.7%) 本日終値
三ツ星ベルト<5192>が3日続伸。22日の取引終了後、自社株150万株(発行済み株数の4.60%)を2月7日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は3110万4198株となる。
■クリエイトS <3148> 3,160円 +45 円 (+1.4%) 本日終値
クリエイトSDホールディングス<3148>が続伸。22日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、イギリス領バミューダに本拠を置く資産運用会社オービス・インベストメント・マネジメントの保有割合が5.06%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は管理下にあるファンドの資産運用のための投資としている。なお、報告義務発生日は1月15日となっている。
■シンフォニア <6507> 2,367円 +28 円 (+1.2%) 本日終値
シンフォニア テクノロジー<6507>が続伸。岩井コスモ証券は22日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は3000円とした。同社は半導体搬送から航空宇宙・防衛関連まで幅広く事業を展開している。24年3月期の連結業績は営業利益が87億円(前期比25.2%減)の減益予想だが、成長ドライバーである半導体関連については来下期には回復が鮮明となると予想。同証券では25年3月期の同利益は106億円への増益を見込んでいる。
■トヨタ自動車 <7203> 2,991円 +9 円 (+0.3%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が連日で上場来高値を更新し、3000円の大台に乗せた。後場に入りこの日の高値をつけたものの、その後は下げに転じる場面があった。日銀は23日まで開いた金融政策決定会合で、市場のコンセンサス通り金融政策の現状維持を決定した。ドル円相場は一時的に1ドル=148円台半ばへと、ややドル高・円安方向に振れたが、円売り圧力は限られた。再び147円台に突入した為替がトヨタ株への売りを促したようだ。同社を巡っては、東北の車両組立2工場が生産工程の確認作業のため、24日まで生産を停止すると伝わっている。前場の同社株は堅調に推移しており、特段材料視されなかった。
■ファーストリテイリング <9983> 39,710円 +100 円 (+0.3%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が上げ幅を拡大。4万円の大台に乗せ、株式分割考慮ベースで上場来高値を更新した。午前中はマイナス圏で推移する場面もあったが、前日に急落していた香港ハンセン指数がこの日、反騰機運を強め、一時3%を超す上昇となった。中国の上海総合指数も朝安後に切り返した。米ブルームバーグ通信が23日、中国当局が株式市場の安定に向け、相場の下支え策を検討していると報道。国有企業のオフショアアカウントなどから約2兆元を投じることを目指していると伝えている。報道を受け、中国株の底入れ期待を背景に日経平均先物にまとまった買い物が入り、日経平均株価は一段高となった。日経平均のウエートの高いファストリに対しては、指数連動型パッシブ系ファンドによる資金が株価を押し上げたようだ。同社株を巡っては、日経平均に占めるウエートが上限の11%に接近していることも直近では注目されている。
株探ニュース