市場ニュース

戻る
 

【市況】日本株はさらに上昇するとの見方 中国からの資金流入続く可能性 中国首相が今年も「大規模」支援策ないと発言

日本株はさらに上昇するとの見方 中国からの資金流入続く可能性 中国首相が今年も「大規模」支援策ないと発言

日本株はさらに上昇するとの声が聞かれる。

1月の日銀マイナス金利解除観測が消滅。春頃との見方が多いが物価統計次第では夏頃に後ずれする可能性もある。また、米国の早期利下げ観測も後退しており、ドル買い・円売りが続く見込みでドル円は150円を再びつける可能性もある。

さらには、中国人投資家が中国市場から逃げ出しており、その資金を日本株に投じている。きのう、中国の日本株ETFは取引きが一時停止となった。中国投資信託は投資家に対し、「やみくもに投資すれば多額の損失を被る可能性がある」と警告したが、投資家はそれを無視し取引再開とともに「チャイナAMC野村日経225」は1日の上限である10%にまで上昇した。

きのうの中国一連の指標は総じて弱い内容となった。GDPは政府目標を上回ったものの市場予想には届かなかった。不動産投資、新築住宅価格は前回からさらに悪化、失業率も悪化した。また、出生率が過去最低を記録したことで少子高齢化の加速が懸念される。そのほか、台湾情勢を巡り米国との関係悪化も不安視されており、中国のポジティブな材料はもはや何もない。

マーケットは「大規模」支援策を期待していたが、中国首相の「今年は大規模支援策に頼ることはない」との発言を受け、その期待も消滅。もはや中国株を買う材料は何もなく、日銀マイナス金利継続、円安、新NISAなどを材料視、日本株買いという流れが続く見通し。

出所:MINKABU PRESS

株探からのお知らせ

    日経平均