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【市況】17日の株式相場見通し=頑強か、欧米株軟調も急速な円安が下支え

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 17日の東京株式市場は強弱観対立のなかも日経平均株価は頑強な値動きが予想される。目先は世界的にリスクオフモードにある。前日のアジア株市場では中国・上海株市場は高かったものの総じて軟調な地合いだったが、欧州株市場でも主要国の株価指数が軒並み続落する展開となった。また、米国株市場でも米10年債利回りの上昇を嫌気する形でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下値模索の動きを強いられた。FRBのウォラー理事が早期利下げに対して慎重なタカ派的な発言をしたことなどが嫌気されている。また、大手金融株の決算発表が相次いでいるが、発表後に総じて冴えない値動きとなっていることもマーケット心理を冷やした。東京市場では、前日に日経平均が7日ぶりに下落したが、下げ幅は限定的で依然として高値警戒感は拭えない状況にある。海外株安を受けて、きょうも利益確定の動きを誘発しそうだが、外国為替市場で1ドル=147円台前半まで急速に円安が進んでいることで、輸出セクターを中心に株価に浮揚力を与えることが予想される。取引時間中は為替やアジア株市場の動向、米株価指数先物の動きなどを横目に不安定な値動きとなるケースも考えられる。

 16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比231ドル86セント安の3万7361ドル12セントと続落。ナスダック総合株価指数は同28.413ポイント安の1万4944.347だった。

 日程面では、きょうは12月の投信概況、12月の訪日外国人客数など。海外では10~12月期の中国GDP、12月の中国工業生産高、12月の中国小売売上高、12月の中国固定資産投資・不動産開発投資、インドネシア中銀の政策金利発表、12月の英消費者物価指数(CPI)、12月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)12月の米小売売上高、12月の米輸出入物価指数、12月の米鉱工業生産・設備稼働率、11月の米企業在庫、1月のNAHB住宅市場指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。

出所:MINKABU PRESS

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