【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JALCO、古野電、いちご
JALCO <日足> 「株探」多機能チャートより
JALCOホールディングス<6625>が寄り付き大量の買い注文に商いが成立せず、カイ気配スタートで大幅高。遊技機の販売・レンタルや資金の貸し付けなどアミューズメント業界を対象とした支援事業を展開する。足もとの業績は会社側の想定を上回って推移しており、15日取引終了後24年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の90億8600万円から130億3600万円(前期比2.6倍)、営業利益は28億4200万円から66億400万円(同2倍)に大幅増額しており、これを好感する形で投資資金が流入した。
■古野電気 <6814> 2,185円 +295 円 (+15.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
古野電気<6814>が続急騰し、1990年7月以来約33年6カ月ぶりの高値水準となっている。15日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、営業利益を50億円から60億円(前期比3.9倍)へ、純利益を45億円から50億円(同3.7倍)へ上方修正したことが好感されている。売上高は1050億円(同15.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、主力の舶用事業で部材調達環境の良化による順調な生産状況により販売が好調に推移していることに加えて、収益改善の取り組み効果や為替レートが想定よりも円安で推移していることが利益を押し上げる。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年3~11月)決算は、売上高825億600万円(前年同期比27.0%増)、営業利益64億2800万円(同4.9倍)、純利益61億2900万円(同4.8倍)だった。
■いちご <2337> 368円 +36 円 (+10.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
15日に発表した「2.70%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の2.70%にあたる1200万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は1月16日から7月16日まで。
■佐鳥電機 <7420> 2,334円 +124 円 (+5.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
佐鳥電機<7420>が大幅高で4日続伸し、2006年5月以来約17年8カ月ぶりの高値水準となっている。15日の取引終了後、24年5月期の連結業績予想について、売上高を1470億円から1485億円(前期比1.5%増)へ、営業利益を34億円から47億円(同24.0%増)へ、純利益を20億円から24億円(同6.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を40円から50円へ引き上げたことが好感されている。なお、年間配当予想は80円(前期70円)となる。23年5月期第3四半期に子会社化したSMエレクトロニック・テクノロジーズ社の寄与に加えて、車載向け半導体の需要の増加、円安の影響などにより上期業績が計画を上回ったことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(23年6~11月)決算は、売上高741億4800万円(前年同期比1.5%減)、営業利益26億7900万円(同3.5%増)、純利益12億7700万円(同19.8%減)だった。
■サムコ <6387> 4,535円 +240 円 (+5.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
サムコ<6387>が全体軟調地合いに抗して大幅高。6.4%高の4570円まで上昇し、75日移動平均線をマドを開けて跳び越える上昇パフォーマンスを演じた。化合物半導体分野の研究開発型企業で薄膜形成技術を核とするその製品技術力に定評がある。プラズマCVD装置やALD装置、ドライエッチング装置、ドライ洗浄装置などで強みを発揮している。20年7月期以降、技術力を業績面で開花させ目を見張る利益成長をみせており、23年7月期営業利益は前の期比36%増の18億5800万円と過去最高利益を大幅に更新、続く24年7月期も伸び率こそ鈍化するものの前期比7%増の19億9000万円予想と最高更新が続く見通し。高水準の受注残を抱え、25年7月期以降は再び2ケタ増益路線に復帰する公算が大きい。
■フィックスターズ <3687> 1,443円 +75 円 (+5.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
フィックスターズ<3687>は4連騰。16日午前10時に、新たにデータセンター事業を開始すると発表。業績へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。長野県長野市内にデータセンターを開設し、2024年10月に操業を始める予定。従来のサーバーに比べて省電力となる水冷サーバーの運用を計画する。操業開始から3年間で総額8億4054万円の支出を想定。長野県ICT産業立地助成金の事業認定をもとに、約3億円の助成を受ける予定とする。今後の事業の進捗により、助成決定額が予定を下回る場合もあるとしている。
■ティーケーピー <3479> 1,895円 +95 円 (+5.3%) 11:30現在
ティーケーピー<3479>が反発している。15日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年3~11月)連結決算で、営業利益が39億2800万円(前年同期比41.8%増)、純利益が61億4400万円(前年同期22億2600万円の赤字)と大幅営業増益となったことが好感されている。23年2月のリージャス売却に伴い、売上高は274億300万円(同29.1%減)と減収となったが、内定式やセミナーなどの対面需要が本格回復に向かったことで貸会議室の稼働が好調だったほか、宿泊事業も稼働・単価ともに好調に推移した。また、リージャス事業売却に伴い繰越欠損金に係る繰延税金資産を計上したことも最終利益を押し上げた。なお、24年2月期通期業績予想は、売上高363億円(前期比28.1%減)、営業利益54億円(同51.0%増)、純利益67億円(前期49億3600万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■QPS研究所 <5595> 1,272円 +38 円 (+3.1%) 11:30現在
QPS研究所<5595>が続伸している。15日の取引終了後に発表した24年5月期第2四半期累計(6~11月)の単体決算は、売上高が4億6900万円、経常損益が1億6200万円の赤字となった。売上高は計画を上回って着地したほか、経常損益の赤字額もこれまでの予想に対して縮小し、投資家の買いを誘う要因となったようだ。実証試験機のQPS-SAR2号機の画像販売と、その他の官公庁受託案件の売り上げが計画を上回って順調に推移した。人件費・採用募集費が予算を下回っている状況にあって、不確実性に備えて見込んでいた各種費用も予算を下回り、損失幅の縮小に寄与した。同社は前年同期に四半期財務諸表を作成していないため、決算短信の経営成績に前年同期と比べた増減率の記載がない。
■物語コーポレーション <3097> 5,040円 +110 円 (+2.2%) 11:30現在
物語コーポレーション<3097>が続伸して5000円台に乗せ、株式分割を考慮した実質上場来高値を更新している。15日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比11.3%増となり、25カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力の焼肉部門で同6.8%増と増収基調が続いたほか、ラーメン部門が同15.8%増、ゆず庵部門が同22.0%増となったことなどが牽引した。
■テラプローブ <6627> 6,610円 +110 円 (+1.7%) 11:30現在
テラプローブ<6627>が続伸した。15日の取引終了後に発表した2023年12月の連結売上高(速報)は前年同月比8.4%増の30億8500万円だった。増収基調を継続したことに加え、未定としていた23年12月期の年間配当予想を110円(前の期比56円増配)としたこともあって、好感されたようだ。
■出前館 <2484> 500円 -100 円 (-16.7%) ストップ安 11:30現在
出前館<2484>がストップ安。15日の取引終了後に23年9~11月期連結決算を発表。決算短信とあわせて開示した決算説明会資料によると、GMV(流通取引総額)が前年同期比8%減、オーダー数が同11%減だったほか、アクティブユーザー数が同27%減となっており、これを嫌気した売りが出ている。9~11月期の売上高は121億700万円(前年同期比0.7%減)、営業損益は12億5600万円の赤字(前年同期42億4400万円の赤字)だった。損益面では、配達原価の適正化や規律ある投資の継続により営業費用が縮小したことが奏功した。なお、通期の増収・赤字見通しに変更はない。
■日本国土開発 <1887> 563円 -58 円 (-9.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
日本国土開発<1887>は急反落している。15日の取引終了後、24年5月期の連結業績予想について、売上高を1490億円から1390億円(前期比9.9%減)へ、営業損益を65億円の黒字から56億円の赤字(前期44億8700万円の黒字)へ、最終損益を46億円の黒字から38億円の赤字(同32億9100万円の黒字)へ下方修正し、期末配当予想を16円から12円へ引き下げ、年間配当予想を26円から22円(前期26円)へ減額修正したことが嫌気されている。土木事業で大型工事の進捗が遅れたことや、今期に売り上げ計上を見込んでいた工事の受注時期が翌期以降にずれ込んだことなどが要因。また。前期に是正工事を実施した特定大型造成現場で追加費用が発生したことにより、新たに工事損失を計上する見込みとなったことや、建築事業で物価高騰、資材不足による工程遅延などの要因から不採算現場が複数発生したことなども損益を悪化させた。なお、同時に発表した第2四半期累計(23年6~11月)決算は、売上高650億9000万円(前年同期比横ばい)、営業損益78億7800万円の赤字(前年同期10億2500万円の黒字)、最終損益51億9200万円の赤字(同6億7200万円の黒字)だった。
■トヨタ自動車 <7203> 2,860.5円 -0.5 円 (0.0%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が前日終値近辺で頑強な値動きを続けている。足もと外国為替市場で1ドル=145円台後半までドル高・円安が進行しており、これが輸出採算改善期待につながるとの見方から株価の刺激材料となっている。同社の24年3月期通期の想定為替レートは1ドル=141円としており、実勢は5円近い開きで為替メリットが生じる公算が大きい。また、同社の2024年の世界生産が2年連続で過去最高となる1030万台とする計画と伝わったことで、これを評価する買いも引き寄せているもようだ。株価は昨年12月下旬にマドを開けて売られる場面があったが完全に立ち直った形で、昨年11月の戻り高値水準である2900円ラインを視界に入れている。
■アスマーク <4197> 2,288円 +400 円 (+21.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
アスマーク<4197>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の2288円でカイ気配となっている。15日の取引終了後、23年11月期の単体決算発表にあわせ、24年11月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比10.1%増の2億6000万円と前期の過去最高益を更新する見通しを示した。更に、初配当として年間で72円の配当を実施する計画。これらを評価した買いが集まったようだ。今期の売上高は前期比10.2%増の47億2000万円を見込む。マーケティング・リサーチの需要は比較的底堅く推移すると想定。国内でのオフライン調査及びオンライン調査と並行し、海外調査の受注を伸ばす計画としている。23年11月期の売上高は前の期比10.0%増の42億8200万円、最終利益は同32.3%増の2億3600万円だった。
■日創プロニティ <3440> 894円 +150 円 (+20.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
日創プロニティ<3440>がカイ気配。同社は15日取引終了後、24年8月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の5億円から11億8000万円(前期比3.8倍)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も155億円から161億円(同28.3%増)に上方修正。金属加工事業の一部の大型案件で、当初想定よりも納期が前倒しのかたちで進捗していることなどが主な要因だとしている。また、老舗木材店であるマルトク(香川県高松市)の株式を取得し、子会社化することもあわせて発表。取得価額(アドバイザリー費用などを含む)は3億5900万円で、株式譲渡実行日は今月18日を予定している。
●ストップ高銘柄
まぐまぐ <4059> 860円 +150 円 (+21.1%) ストップ高 11:30現在
ジィ・シィ企画 <4073> 911円 +150 円 (+19.7%) ストップ高 11:30現在
イメージ情報開発 <3803> 526円 +80 円 (+17.9%) ストップ高 11:30現在
データセクション <3905> 665円 +100 円 (+17.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
Amazia <4424> 534円 +80 円 (+17.6%) ストップ高 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
ベースフード <2936> 411円 -100 円 (-19.6%) ストップ安 11:30現在
ピクセラ <6731> 420円 -100 円 (-19.2%) ストップ安売り気配 11:30現在
など、3銘柄
株探ニュース