【材料】ティーケーピー---3Q大幅増益、経常利益および純利益は過去最高を計上
TKP <日足> 「株探」多機能チャートより
ティーケーピー<3479>は15日、2024年2月期第3四半期(23年3月-11月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比29.1%減の274.03億円、EBITDAが同28.1%減の49.22億円、営業利益が同41.8%増39.28億円、経常利益が同68.4%増の38.84億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が61.44億円(前年同期は22.26億円の損失)となった。経常利益および親会社株主に帰属する四半期純利益は過去最高となった。なお、売上高およびEBITDAの減少は2023年2月の日本リージャス・台湾リージャス売却が影響している。
当第3四半期(2023年9月1日-11月30日)において、3施設の新規出店を行った一方、賃貸物件の契約満了等に伴い3施設を退店し、2023年11月末時点で237施設の貸会議室およびホテル・宿泊研修施設を全国に展開している。
主力の貸会議室事業は、会議やセミナー、研修等を対面で実施する需要がコロナ禍から回復し、さらには、人的資本の重要性が高まる中で企業の人事研修への注力度も増した結果、稼働が好調に推移している。また、5月8日の新型コロナウイルス感染症の5類移行を起点とした、料飲を伴う懇親会・パーティー等の需要回復も顕著となり、当第3四半期は、通年で一番の繁忙期である当期の第1四半期(2023年3月1日-5月31日)を超える売上高となった。また、今後の市場拡大を見据えた施設ネットワークの拡大についても順調に進捗しており、当第3四半期は、「TKPガーデンシティPREMIUM大阪梅田新道」(341坪)、「TKPガーデンシティPREMIUM品川HEART」(337坪)、「TKPスター貸会議室虎ノ門法経
ホール」(37坪)をオープンした他、既存施設の増床も実施し、合計で1,737坪を新規に供給した。
ホテル・宿泊研修事業においても、同社がフランチャイズで運営するアパホテルにおいて、安定した収益を確保する要因となっていた新型コロナウイルス感染者用宿泊療養施設/感染対策用施設としての貸し出しが終了したものの、インバウンドを含めた旅行や出張の力強い需要回復を受け、稼働率・客室単価の上昇が継続し、売上高は前年同期比21%増となった。
なお、貸会議室事業のKPI(重要業績評価指標)である有効会議室面積1坪あたりの売上高は、前年同期比で売上高が増加し、会議室面積を拡大しながらも+6,806円となっている。
2024年2月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比28.1%減の363.00億円、営業利益が同51.0%増の54.00億円、経常利益が同63.3%増の50.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が67.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ