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【市況】米求人件数が減少 ISM製造業景気指数はほぼ予想通り

 日本時間0時に11月の米求人件数が発表され、879万人と予想を下回り、修正された前回値885万人から減少した。この結果を受けて、米国債利回りが上げ幅を縮小し、為替市場ではドルの戻り売りが出ている。米株式市場は軟調な動きが続いている。

 採用が2020年7月以来の低水準に減少している一方、解雇も減少している。離職率は2.2%と2020年9月以来の低水準となっており、緩やかな低下が続いている。米労働者が現在の市場で他の仕事を見つける自信や、より高賃金の新しい仕事に就く自信を失っていることを示唆している可能性がある。

 パンデミックの間、人員確保が困難であった多くの雇用主は現在、雇用計画を縮小しているが、完全な人員削減には至っておらず、求人倍率は1.4倍を維持している。

 一方、同時刻に12月のISM製造業景気指数も発表され、こちらは47.4とほぼ予想通りで前回から上昇した。ただ、14カ月連続で判断基準の50は下回っており、14カ月連続で縮小圏で推移している。新規受注が予想外の上昇となったものの、生産や雇用が上昇し相殺した。また、仕入れ価格が低下しており、インフレの落ち着きを示している。

*JOLTS求人件数(11月)00:00
結果 879.0万人
予想 885.0万人 前回 885.2万人(873.3万人から修正)

*ISM製造業景気指数(12月)00:00
結果 47.4
予想 47.2 前回 46.7
新規受注 47.1(48.3)
生産   50.3(48.5)
雇用   48.1(45.8)
入荷遅延 47.0(46.2)
在庫   44.3(44.8)
仕入価格 45.2(49.9)
輸出   49.9(46.0)
()は前回

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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