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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):大塚HD、洋缶HD、ソニーG

大塚HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■大塚ホールディングス <4578>  5,427円  +110 円 (+2.1%)  本日終値
 大塚ホールディングス<4578>がしっかり。前週末22日の取引終了後、子会社の大塚製薬が抗精神病薬「レキサルティ」について、うつ病・うつ状態の効能追加の承認を取得したと発表。これを材料視した買いが株価を支援したようだ。国内における効能は統合失調症に加えて、2つ目となるという。

■洋缶HD <5901>  2,288.5円  +29.5 円 (+1.3%)  本日終値
 東洋製罐グループホールディングス<5901>が続伸。前週末22日の取引終了後、29日付で700万株(発行済み株数の3.8%)の自社株を消却すると発表。これが買い手掛かりとなった。なお、消却後の発行済み株数は1億7586万2162株となる見通し。

■ソニーグループ <6758>  13,120円  +135 円 (+1.0%)  本日終値
 ソニーグループ<6758>は小動き。前週末22日の取引終了後、傘下のソニー銀行の連結子会社ソニーペイメントサービスの一部株式について、米投資会社ブラックストーン<BX>とその関係会社が運営するプライベート・エクイティ・ファンドが設立した買収目的会社に譲渡すると発表した。譲渡に伴う売却益と譲渡後に保有を継続するソニーペイメント株に関する再評価益の合計約200億円を、第4四半期に営業利益として計上する見込み。通期業績見通しについては現在精査中で、第3四半期決算発表時に公表するという。

■メタウォーター <9551>  2,092円  +20 円 (+1.0%)  本日終値
 メタウォーター<9551>が5日続伸。午前10時ごろ、神奈川県横須賀市上下水道局と「下町浄化センター特高受変電設備更新工事」の工事請負契約を締結したと発表しており、好材料視された。契約金額は15億700万円で、工事期間は23年12月19日から26年3月13日までとしている。

■関西ペイント <4613>  2,353.5円  +17.5 円 (+0.8%)  本日終値
 関西ペイント<4613>が続伸した。前週末22日の取引終了後、大阪市中央区にある本社事務所を売却するための契約を締結すると発表。資産圧縮に向けた前向きな動きと受け止めた買いが入ったようだ。同社は本社事務所の移転を計画していた。譲渡益は58億8700万円で、譲渡先は非開示。24年3月期に特別利益を計上する。直近に公表している業績予想からの修正はないとしている。

■しまむら <8227>  15,695円  +25 円 (+0.2%)  本日終値
 しまむら<8227>が5日ぶりに反発。前週末22日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比2.4%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。月度上旬と月度最終週に気温が低下したことで、アウター衣料と実用品の冬物が売り上げを伸ばした。なかでもプライベートブランド「CLOSSHI」のあたたか素材を使用した「FIBER HEAT」や高価格帯の「CLOSSHI PREMIUM」が、婦人アウター衣料や肌着・靴下、寝具・インテリアで好調。また、創業70周年の大感謝祭と総力祭も集客に効果的だった。なお、全店売上高は同2.3%増だった。

■北越コーポレーション <3865>  1,336円  -354 円 (-21.0%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 北越コーポレーション<3865>が8日ぶりに急反落した。前週末22日の取引終了後、大王海運(愛媛県四国中央市)などが北越コーポの株式を市場内外で急速かつ大量に買い集めていることを踏まえ、大規模買付行為等への対応策を導入すると発表した。大規模買付者に対して所要の情報提供を求めつつ、独立委員会の勧告などを通じ、株主総会での承認をもって大規模買付者以外に新株予約権の無償割り当てを実施するといった内容。新株予約権の行使による1株利益の潜在的な希薄化リスクを意識した売りが優勢となったようだ。

■川崎汽船 <9107>  6,047円  -569 円 (-8.6%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>、商船三井<9104>が売られ、東証の業種別指数で「海運業」が下落率トップとなっている。デンマークの海運大手のマースクが24日、紅海南部とアデン湾での船舶航行再開に向けた準備を進めていることを明らかにしたと伝わった。紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシによる商船への攻撃が相次いだことを受けて海上運賃が上昇するとの見方が広がり、直近では海運株への資金流入が続いていた。今回の報道を受けて、海運各社の収益面でのプラス効果に対する思惑がいったん後退した形となり、買い持ち高を圧縮する目的の売りが出たようだ。報道によると、米国主導での安全確保に向けた取り組みが進展し、パトロール体制が整ったことを確認したことが背景にあるという。

■デジタルガレージ <4819>  3,680円  -135 円 (-3.5%)  本日終値
 デジタルガレージ<4819>が軟調。前週末22日の取引終了後、次世代フィンテック事業の提携強化などを目的に、りそなホールディングス<8308>と資本業務提携契約を締結したと発表。今後の事業へのポジティブな影響などを期待した買いが先行したものの、上値の重さが意識され、目先の利益を確定する目的の売りに押されたようだ。DガレージはりそなHDを割当先として、250万株(発行済み株式総数の5.25%)の自己株式の処分を実施し約91億円を調達する。調達資金は決済事業におけるシステム開発資金、M&A資金などに充てる予定。加えて、りそなHDはDガレージの自己株式処分に伴う株式取得後に、Dガレージ株式226万1000株(発行済み株式総数の4.75%)を市場買い付けにより追加取得する予定。りそなHDの持ち株比率は2.00%から12.00%に上昇する見込み。

■ジェイック <7073>  3,725円  +700 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値
 ジェイック<7073>がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。前週末22日の取引終了後、来年2月に子会社となる予定のエフィシエントと共同開発したAIによる自己PR・志望動機の作成・添削サービス「就活AI」に、新機能として「逆質問作成」を追加したと発表。今後のサービス拡大を期待した買いが入ったようだ。チャットGPTを活用した就活AIは今年5月のリリース後、現在は月間1万件以上利用されるサービスとなった。応募する企業の情報や、自分が大切にする価値観、キャリアビジョンについて短文や箇条書きで入力すると、数十秒で逆質問のたたき台が作成されるという。


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