【経済】【クラファン・優待】150社1.2万店舗以上で導入！　アルバイト採用支援DXシステムのファクト、募集開始

　アルバイト採用を支援するDXシステムを展開する株式会社ファクト（東京都新宿区）が、株式投資型クラウドファンディング（普通株式型）による出資を募集しています。

※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

サービス業に特化した人材派遣・人材紹介事業を展開

　ファクト代表の菅在根氏は2004年に人材派遣会社に入社し、東京・長野エリア全域の責任者として、一時200名を超えるスタッフの管理を行いながら、セールスマネジメントを兼務していました。

　その後、地域法人売上を1年間で約6倍にアップさせ、サービス業に特化した正社員人材紹介ビジネスを立ち上げています。

　2007年に株式会社ファクトを創業し、幅広い人材関連サービスを手掛けており、現在は、企業の人事とアルバイトスタッフ双方の事情を知り尽くしている強みを生かし、さまざまな採用支援事業に取り組んでいます。

　同社は、サービス業に特化した人材派遣・人材紹介事業を行っており、ただ人材を派遣するだけではなく、現場の人員管理やクライアントとスタッフの調整など、いかに人材が定着しやすい環境を作るか、多くの人に応募してもらえるようにするかを考えてきたといいます。

　その他、飲食店プロデュース業や物流事業、人事評価コーチングなど、多角的に事業展開をしており、2023年2月期の売上高は約5.9億円です。

　現在注力している「採用の神様」は、アルバイトを採用したい企業の採用支援を行うDXシステムであり、応募者の一括管理や面接の受付代行、人材紹介などの機能により、アルバイト人事をサポートするものです。

　導入ハードルの低さや退職保証制度などが好評だといい、牛角や鳥貴族などの飲食店やアミューズメント施設など、約150社累計1.2万店舗以上で導入されています（2023年10月時点）。

　「弊社も実際に複数の飲食店を運営しているため、サービス業における採用の大変さは身を持って実感しています。弊社ならではの視点で作ったサービスだからこそ、多くの企業に導入いただけていると自負しています」（同社）



前回からの進捗

　同社は、前回（2018年）FUNDINNOでの募集後、次世代キャスティングプラットフォーム「エナブル」をローンチしています。

　AIによって雇用主と労働者のマッチングを行うシステムとして、順調に事業を進めていたといいますが、コロナ禍でイベントや飲食業界の人材市場は大きな打撃を受け、「エナブル」も一時的なニーズ減少により低稼働に。

　しかし、これを契機と捉え、サービスの改善やアップデートを行い、現在、「デイバイト」という名称でリブランディングを進めているそうです。「デイバイト」はスマートフォンアプリとして2024年3月の提供を目指し、開発を進めています。

　コロナ禍を経て、一時的なニーズ変動の影響を受けやすい人材派遣や紹介事業の他に、安定した収益を得られる新たな軸として、採用支援DXシステム「採用の神様」を立ち上げたといいます。

　「採用の神様」は、人材管理や応募受付代行など、企業の採用人事の根幹に踏み込んだサービスをサブスクリプションモデルで提供しており、継続的な収益を得ることができると考えているそうです。

　先行して、パート・アルバイト人材紹介を開始しており、すでに約150社累計1.2万店舗以上で導入され、人材紹介実績は約4万人（2023年10月時点）。2023年8月には「採用管理システム（ATS）」「応募受付代行サービス（RPO）」を追加リリースし、さらに導入数を伸ばしていく計画です。

企業の7割がアルバイト採用に「課題」


（出典：FUNDINNO）

　同社によると、多店舗展開している企業はアルバイトの採用を各店舗の店長やマネージャーに任せているケースが多く、本部の人事が採用までの時間的・金銭的コストの状況を把握するのが難しくなっているといいます。

　実際、約71％の企業がアルバイトの採用に課題を抱えているそうです（ジョブズリサーチセンター）。

　一般的に、サービス業はアルバイト人材が定着しにくく、常に人手不足の状況と言われており、現場では本来の店舗運営のほか、常時、求人の対応に追われてしまっているといいます。

　一方で、応募者側は「応募しても企業から連絡が来ない」「面接の予約が取れない」といった悩みを抱えているそうです。ある調査では、応募した人が選考を辞退する理由は「すでに別の仕事が決まった」が約35.6％、辞退するタイミングは「面接日程の調整後（面接は実施せず）」が約35.8％でした（ジョブズリサーチセンター）。

　こうした課題は、企業側がアルバイト採用にコストをかけられないことで起こっており、採用したい企業と働きたい人材がいるにもかかわらず、コミュニケーションのすれ違いにより、最適なマッチングができていないと同社は見ています。

　「こうしたすれ違いは、双方にとって大きな機会損失となっています。弊社は、コミュニケーションをスムーズにしてスピード感を持って採用を進めることで、優秀な人材を逃さずに最適なマッチング機会を提供でき、人材定着につながると考えています」（同社）

アルバイト採用を支援するDXシステム「採用の神様」

　同社の「採用の神様」は、企業のアルバイト採用を支援するDXシステムで、多店舗展開する企業の人事担当者向けのサービスです。

　同サービスは人材の定着を一番の目的に掲げており、パートやアルバイトを採用する場合でも店舗側に負担をかけることなく、本部が採用状況を把握することができる設計になっているといいます。

　現在は、採用管理システム（ATS）、パート・アルバイト人材紹介、応募受付代行サービス（RPO）の3つの柱で運営しています。

・採用管理システム（ATS）

　各求人サイトや自社採用ページから応募者のデータを取り込み、一元管理できます。指定した店舗や担当者への自動振り分けも可能で、再応募を促すメールの送信や再訪問ログの取得などの機能も利用できます。IT導入補助金の対象ツールにも認定されています。

・パート・アルバイト人材紹介

　企業の要望に基づいて同社で募集を行い、条件を満たす人材を紹介します。30日間の退職保証制度があり、紹介から30日後に応募者の在籍が確認できた場合のみ、料金が発生する仕組みです。これまで、累計4万人以上の紹介実績があります。

・応募受付代行サービス（RPO）

　企業の人事や採用担当者に代わり、応募受付の1次対応と面接の設定を行います。現場の店長やマネージャーの手を煩わせずに面接の設定まで行えることで、面接への参加数・採用人数が約2倍に向上し、応募者の離脱や取り逃しを最小限に抑えることができるそうです。


（出典：FUNDINNO）

　採用管理システムや人材紹介サービス、受付代行を各単体で提供する企業は数多い一方で、全てをワンストップでカバーできることが「採用の神様」の大きな特徴だといい、それによって、サービスをまたいだクロスセルや顧客の状況に応じた提案が可能になる点も、同社の強みだとしています。


（出典：FUNDINNO）

　「採用の神様」のサービスのうち、人材紹介は導入費用が無料で、紹介した人材が30日間在籍すると、1名につき約8万円（税抜）の手数料が発生。採用管理システムと応募受付代行は、サブスクリプションモデルで提供しており、初期費用と月額利用料が主な収益となります。

　「採用の神様」は、アルバイト採用担当者が使いやすいUI/UXのシステム開発ができているほか、他社サービスでは取り込みが難しいとされている業界最大級の求人サイトからデータを取り込める点も特徴だといいます。

　また、「採用の神様」のシステムはその他多くの求人サイトと連携しており、5分ごとにデータを取得して最新の状態に保っているそうです。

　「30日間の退職保証制度も、導入企業から好評を得ています。保証は『紹介から30日間』であるため、企業は紹介されてから速やかに面接の予定を組む必要があり、応募者側にも早期に働き始められるというメリットがあります」（同社）

今後の成長に向けて


（出典：FUNDINNO）

（1）短期計画

　「採用の神様」は、全国にチェーン展開している企業への導入を進めていく予定です。まずは、同社の既存サービスや「採用の神様」の一部機能のみ使用しているユーザーに対し、インサイドセールスにより、クロスセルやアップセルの提案を行うといいます。

　並行してアウトバウンドでの新規開拓も行い、新規・既存顧客の両面へのアプローチで導入企業を増やす計画です。今回の調達資金はサービスのバージョンアップのほか、インサイドセールス＋アウトバウンド営業チーム構築のための人材拡充に充てる予定です。

　2024年1月、アルバイト採用のためのコスト管理や面接実施率・採用率など、アルバイト採用に関するデータを見える化できる機能を追加予定であるほか、書類作成や入社手続きなど外部ツールとのAPI連携も予定しており、採用担当者が必要とする機能やサービスを見極め、顧客の利便性向上に努めたい考えです。

（2）中長期計画

　最近では、単日アルバイトはエントリーした時点で採用されることが多くなっているといい、同社は、こうした「不採用が存在しない」世界を長期のアルバイトや正社員採用にも広げていきたいと考えています。

　そのために、AIによる選考機能を開発する計画で、初期段階ではあくまで、採用担当者の選考を補助する機能としてリリースする予定ですが、いずれはAIが選考を実施するフェーズまでの開発を目指しているそうです。

（3）将来のExitはIPOを想定

（出典：FUNDINNO）

（4）2030年に人材紹介数、年間約1.8万人を計画

（出典：FUNDINNO）

類似上場企業（業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業）

・クラウドワークス <3900> [東証Ｇ]
・ココナラ <4176> [東証Ｇ]
・ｉ－ｐｌｕｇ <4177> [東証Ｇ]
・ワンキャリア <4377> [東証Ｇ]
・カオナビ <4435> [東証Ｇ]

株主優待

【基準日】
毎年2月末日

【優待内容】
同社が運営する店舗（焼肉酒家李苑本店）での割引クーポンを提供。

1～281株：3,000円割引
282～469株：9,000円割引
470株～：15,000円割引

【申し込み方法】
基準日経過後、予約、注文可能の案内をする。その際、同社お問い合わせフォームから「株主優待を利用する」を選択して知らせる。

【注意事項】
※1人、1年に1回限りの優待。
※株主優待の内容は変更になる場合がある。
※発送時期はIRにて知らせる。

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社ファクト
東京都新宿区大久保二丁目2番12号
資本金：31,375,000円（2023年10月5日現在）
発行済株式総数：822,750株（同）
発行可能株式総数：2,000,000株
設立日：2007年8月29日
決算日：2月28日

■募集株式の発行者の代表者
代表取締役　菅在根

■募集株式の種類及び数（上限）
普通株式　95,222株

■募集株式の払込金額
1株あたり　1,050円

■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額996万円を以下の目的に充てる予定。
「採用の神様」の改良費　330万円
営業人件費　502万円
手数料　164万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額9,001万円（目標募集額996万円と上限募集額9,998万円との差額）を以下の目的に充てる予定。
営業人件費　3,390万円
マーケティング人件費　2,382万円
「採用の神様」の改良費　1,743万円
手数料　1,485万円

■投資金額のコース及び株数
98,700円コース（94株）
197,400円コース（188株）
296,100円コース（282株）
394,800円コース（376株）
493,500円コース（470株）
987,000円コース（940株）
1,974,000円コース（1,880株）
2,961,000円コース（2,820株）
3,948,000円コース（3,760株）
4,935,000円コース（4,700株）
9,870,000円コース（9,400株）
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、493,500円コース（470株）までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,870,000円コース（9,400株）を上限とする。

■申込期間
2023年12月23日～2024年1月9日

■目標募集額
9,968,700円（上限募集額　99,983,100円）
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は79,947,000円とする。

■払込期日
2024年2月1日

■連絡先
株式会社ファクト
電話番号：03-5937-6453
メールアドレス：info@fact-co.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

▼リリース後10ヵ月で約150社1.2万店舗以上が導入。定着までコミットする"採用の神様"でアルバイト採用DX化を進めるサービス業界の人事部長「ファクト」



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