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【材料】アドビが決算受け下落 通期見通しが予想下回る FTCの調査も明らかに=米国株個別

(NY時間09:40)(日本時間23:40)
アドビ<ADBE> 580.17(-44.09 -7.06%)

 アドビ<ADBE>が下落。前日引け後に9-11月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、株価は下落。ガイダンスを嫌気している模様。通期の見通しが各指標とも予想を下回り、新たなAIツールが業績を押し上げると期待していた投資家を失望させた格好。

 市場は、同社がユニークなテキストや画像を生成する生成AI技術から恩恵を受ける最初の大手ソフトウェアの1つになると期待している。同社はここ数カ月、AIモデル「ファイヤーフライ」の新バージョンを発表し、価格を引き上げ、10月のユーザー向けコンファレンスではこの技術に焦点を当てていた。

 同社はまた、米連邦取引委員会(FTC)が1年以上に渡って、同社のユーザーに対する解約慣行を調査していることを明らかにした。この問題解決には多額の金銭的費用や罰則を伴う可能性があり、業績に重大な影響を及ぼす可能性があると述べている。

 ただ、アナリストからは「24年度のガイダンスは投資家の高い期待を裏切ったが、同社は歴史的に保守的なガイダンスを示す傾向がある」とのコメントも出ていた。

(9-11月・第4四半期)
・1株利益(調整後):4.27ドル(予想:4.14ドル)
・売上高:50.5億ドル(予想:50.2億ドル)
  デジタルメディア:37.2億ドル(予想:36.9億ドル)
  クリエイティブ:30.0億ドル(予想:29.9億ドル)
  ドキュメントクラウド:7.21億ドル(予想:7.00億ドル)
・残存履行義務:172.2億ドル(予想:168.1億ドル)
・デジタルメディアARR:151.7億ドル(予想:151.3億ドル)
・デジタルメディア新規ARR:5.69億ドル(予想:5.25億ドル)

(12-2月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):4.35~4.40ドル(予想:4.27ドル)
・売上高:51.0~51.5億ドル(予想:51.7億ドル)
  デジタルメディア:37.7~38.0億ドル(予想:38.0億ドル)

(24年度通期見通し)
・1株利益(調整後):17.60~18.00ドル(予想:18.00ドル)
・売上高:213~215億ドル(予想:217億ドル)
  デジタルメディア:157.5~158.5億ドル(予想:159.5億ドル)
・デジタルメディア新規ARR:約19.0億ドル(予想:20.2億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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