【市況】ダウ平均、500ドル超上昇し最高値更新 FOMCはハト派サプライズ=米国株概況
NY株式13日(NY時間16:22)(日本時間06:22)
ダウ平均 37090.24(+512.30 +1.40%)
S&P500 4707.09(+63.39 +1.37%)
ナスダック 14733.96(+200.56 +1.38%)
CME日経平均先物 32925(大証終比:+95 +0.29%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は500ドル超上昇し、最高値を更新した。午後に発表になったFOMCの結果を受けて米株式市場は買いが強まった。ナスダックも1%超の大幅高。
FOMCはハト派サプライズとなった。政策金利は予想通りに据え置かれたが、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)で、来年末時点の金利予想の中央値が4.625%(4.50-4.75%示唆)となっており、これは現行から計0.75%の利下げを見込んでいる。そこまでの利下げ予想は市場も想定していなかったであろう。また、声明でも、これまでの「必要なら追加利上げ実施」のところを「その度合いを精査する」に変えている。FRBはスタンスを市場の期待に傾け、本日のFOMCはハト派サプライズとなった印象が強い。
その後のパウエル議長の会見でも「勝利宣言は時期尚早」と述べる一方で、利下げのタイミングを協議したことも明らかにしていた。
短期金融市場では調子に乗って、来年の利下げ幅を計1.50%近くまで織り込む動きが出ている。FOMC前までは1.00%の織り込みで、エコノミストからは行き過ぎと批判されていたが、さらに期待を膨らませた格好。米国債市場でも政策金利に敏感な2年債が一時0.3%ポイント急低下する場面が見られた。
ファイザー<PFE>が下落。取引開始前に2024年度の通期ガイダンスを公表し、売上高が585億-615億ドルと予想を下回った。1株利益も予想を下回る見通しを示している。同社はがん治療薬のシーゲン<SGEN>の買収が承認されたにもかかわらず、売上高見通しが予想を下回ったことから失望感が大きいようだ。
米鉄鋼大手のUSスチール<X>が上昇。1株40ドル超での複数の買収案が提示されていると伝わった。米CNBCが関係者の話として伝えた。同社は同業のクリーブランド・クリフス<CLF>から買収提案が出ているが、今回の提案は40ドルを超え、8月に提示された当初の35ドルを上回っているという。
ゲームソフトのテイクツー・インタラクティブ<TTWO>が上昇。ナスダックが前日引け後に、同社株をナスダック100指数の算出銘柄に採用すると発表した。
メタバースを使った若年層向けゲーム開発などを手掛けるロブロックス<RBLX>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始した。
健康食品のメディファスト<MED>が大幅安。医療支援サービスのライフMD<LFMD>に2000万ドルの出資し、医療支援による体重減市場に参入すると発表した。
医薬品のバーテックス・ファーマ<VRTX>が上昇。同社の非中毒性薬剤が糖尿病による慢性神経痛患者に効果を発揮したと発表した。
ファイザー<PFE> 26.66(-1.92 -6.72%)
テイクツー・インタラクティブ<TTWO> 163.12(+5.92 +3.77%)
ロブロックス<RBLX> 43.31(+1.27 +3.02%)
USスチール<X> 38.59(+2.20 +6.05%)
ライフMD<LFMD> 7.58(-0.52 -6.42%)
メディファスト<MED> 68.75(-6.66 -8.83%)
バーテックス<VRTX> 405.07(+47.34 +13.23%)
アップル<AAPL> 197.96(+3.25 +1.67%)
マイクロソフト<MSFT> 374.37(-0.01 0.00%)
アマゾン<AMZN> 148.84(+1.36 +0.92%)
アルファベットC<GOOG> 133.97(+0.33 +0.25%)
テスラ<TSLA> 239.29(+2.28 +0.96%)
メタ・プラットフォームズ<META> 334.74(+0.52 +0.16%)
AMD<AMD> 138.19(+0.58 +0.42%)
エヌビディア<NVDA> 480.88(+4.31 +0.90%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 37090.24(+512.30 +1.40%)
S&P500 4707.09(+63.39 +1.37%)
ナスダック 14733.96(+200.56 +1.38%)
CME日経平均先物 32925(大証終比:+95 +0.29%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は500ドル超上昇し、最高値を更新した。午後に発表になったFOMCの結果を受けて米株式市場は買いが強まった。ナスダックも1%超の大幅高。
FOMCはハト派サプライズとなった。政策金利は予想通りに据え置かれたが、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)で、来年末時点の金利予想の中央値が4.625%(4.50-4.75%示唆)となっており、これは現行から計0.75%の利下げを見込んでいる。そこまでの利下げ予想は市場も想定していなかったであろう。また、声明でも、これまでの「必要なら追加利上げ実施」のところを「その度合いを精査する」に変えている。FRBはスタンスを市場の期待に傾け、本日のFOMCはハト派サプライズとなった印象が強い。
その後のパウエル議長の会見でも「勝利宣言は時期尚早」と述べる一方で、利下げのタイミングを協議したことも明らかにしていた。
短期金融市場では調子に乗って、来年の利下げ幅を計1.50%近くまで織り込む動きが出ている。FOMC前までは1.00%の織り込みで、エコノミストからは行き過ぎと批判されていたが、さらに期待を膨らませた格好。米国債市場でも政策金利に敏感な2年債が一時0.3%ポイント急低下する場面が見られた。
ファイザー<PFE>が下落。取引開始前に2024年度の通期ガイダンスを公表し、売上高が585億-615億ドルと予想を下回った。1株利益も予想を下回る見通しを示している。同社はがん治療薬のシーゲン<SGEN>の買収が承認されたにもかかわらず、売上高見通しが予想を下回ったことから失望感が大きいようだ。
米鉄鋼大手のUSスチール<X>が上昇。1株40ドル超での複数の買収案が提示されていると伝わった。米CNBCが関係者の話として伝えた。同社は同業のクリーブランド・クリフス<CLF>から買収提案が出ているが、今回の提案は40ドルを超え、8月に提示された当初の35ドルを上回っているという。
ゲームソフトのテイクツー・インタラクティブ<TTWO>が上昇。ナスダックが前日引け後に、同社株をナスダック100指数の算出銘柄に採用すると発表した。
メタバースを使った若年層向けゲーム開発などを手掛けるロブロックス<RBLX>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始した。
健康食品のメディファスト<MED>が大幅安。医療支援サービスのライフMD<LFMD>に2000万ドルの出資し、医療支援による体重減市場に参入すると発表した。
医薬品のバーテックス・ファーマ<VRTX>が上昇。同社の非中毒性薬剤が糖尿病による慢性神経痛患者に効果を発揮したと発表した。
ファイザー<PFE> 26.66(-1.92 -6.72%)
テイクツー・インタラクティブ<TTWO> 163.12(+5.92 +3.77%)
ロブロックス<RBLX> 43.31(+1.27 +3.02%)
USスチール<X> 38.59(+2.20 +6.05%)
ライフMD<LFMD> 7.58(-0.52 -6.42%)
メディファスト<MED> 68.75(-6.66 -8.83%)
バーテックス<VRTX> 405.07(+47.34 +13.23%)
アップル<AAPL> 197.96(+3.25 +1.67%)
マイクロソフト<MSFT> 374.37(-0.01 0.00%)
アマゾン<AMZN> 148.84(+1.36 +0.92%)
アルファベットC<GOOG> 133.97(+0.33 +0.25%)
テスラ<TSLA> 239.29(+2.28 +0.96%)
メタ・プラットフォームズ<META> 334.74(+0.52 +0.16%)
AMD<AMD> 138.19(+0.58 +0.42%)
エヌビディア<NVDA> 480.88(+4.31 +0.90%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美