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【市況】株価指数先物【引け後】 配当再投資への需給を睨みTOPIX型優位の展開に


日経225先物 33420 -80 (-0.23%)
TOPIX先物 2379.0 +3.0 (+0.12%)

 日経225先物(12月限)は前日比80円安の3万3420円で取引を終了。寄り付きは3万3540円とシカゴ日経平均先物清算値(3万3540円)にサヤ寄せする格好で、小幅に上昇して始まった。その後、3万3580円まで買われたものの、ボリンジャーバンドの+1σに上値を抑えられて軟化し、前場中盤にかけて3万3390円まで売られる場面も見られた。ただし、下へのバイアスは強まらず、前場終盤には3万3540円まで買い戻された。後場は一段と膠着感が強まり、3万3420円~3万3520円辺りでの保ち合いが継続した。

 日経225先物は、米国市場の流れを受けて東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が弱く、日経平均型の重荷となった。一方で、配当再投資への需給を睨んだバリュー株への物色が目立っており、TOPIX型優位の展開であった。

 今晩の米国ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言機会がある。翌週からは12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えたブラックアウト期間に入り、FOMC前の最後の発言となるため、積極的な売買は手控えられたようだ。11月以降のリバウンド局面では日経平均型優位だったこともあり、リバランスの動きもあったと考えられる。

 日経225先物は+1σに上値を抑えられたものの、狭いレンジでの推移だったこともあり、週足の+1σ(3万3370円)が支持線として機能している。同水準を下回ってくるようだと市場心理を神経質にさせる可能性があるものの、明確に下回ってくるまではショートは避けておいた方が良さそうだ。

 来週は、週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、SQに絡んだ限月交代の商いが中心となる。支持線水準での底堅さから3万3500円を固めてくるようだと、ヘッジ対応のロングが意識されやすく、日足の+1σが位置する3万3620円を上回ってくると、よりヘッジ対応の動きが強まる展開を想定しておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.04倍に低下した。14.05倍で推移する200日移動平均線を下回っての推移となり、保ち合いレンジの下限を捉えてきた。ただし、配当再投資に絡んだ需給が通過した後はリバランスが入る展開も考えられるため、NTロングでのスプレッド狙いのスタンスは継続しておきたい。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万4968枚、ソシエテジェネラル証券が1万4716枚、サスケハナ・ホンコンが3120枚、バークレイズ証券が1801枚、ゴールドマン証券が1788枚、日産証券が1668枚、SBI証券が1595枚、JPモルガン証券が1438枚、三菱UFJ証券が1333枚、野村証券が1249枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万2721枚、ソシエテジェネラル証券が2万9533枚、モルガンMUFG証券が6343枚、バークレイズ証券が6178枚、JPモルガン証券が5371枚、ゴールドマン証券が4668枚、SMBC日興証券が4038枚、ビーオブエー証券が3687枚、サスケハナ・ホンコンが3364枚、みずほ証券が2921枚だった。


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