【市況】NY株式:NYダウは520ドル高、底堅い景気に期待感
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は520.47ドル高の35,950.89ドル、ナスダックは32.27ポイント安の14,226.22で取引を終了した。
インフレ指標が想定通り鈍化の兆候を示し、利上げ終了観測が好感され、寄り付き後、上昇。11月シカゴ購買部協会景気指数が拡大域を回復するなど、景気の底堅さが確認されるとダウは上げ幅を拡大。管理医療会社のユナイテッドヘルス(UNH)の上昇なども手伝い終盤にかけダウは一段高となった。一方、長期金利が上昇に転じたためハイテクは売られ、まちまちで終了。セクター別ではヘルスケア機器・サービスが上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。
管理医療会社のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)は投資家向け会合を控えて24年通期見通しを発表し、調整後の1株利益見通しが前年度を上回ったほか、アナリスト予想の上限となったため期待感に大きく買われた。エンターテインメント会社のディズニー(DIS)は物言う株主のぺルツ氏が株価動向に不満を持ち、同社の取り締役会で自分とあともう1人、計2議席を求める委任状争奪戦を開始する計画だと報じられ、上昇。
航空機メーカーのボーイング(BA)はカナダからP-8A哨戒機「ポセイドン」の注文を受けたことがわかり、上昇した。クレジットカード会社のディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ(DFS)は学生ローン事業売却を検討していると発表し、上昇。また、ソフトウエア・ソリューション会社のスノーフレーク(SNOW)は第3四半期決算の内容が予想を上回り、上昇した。
化粧品小売りチェーンのアルタ・ビューティー(ULTA)は取り引き終了後に決算を発表。1株利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ