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【材料】ビクトリアズ・シークレットが冴えない決算も大幅高 11月売上高が好調と言及=米国株個別

(NY時間10:14)
ビクトリアズ・シークレット<VSCO> 27.00(+3.42 +14.50%)

 女性向けランジェリーのビクトリアズ・シークレット<VSCO>が大幅高。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益の赤字が予想以上に膨らんだ。既存店売上高は7四半期連続の減収となっている。ガイダンスも公表し、第4四半期の損益は黒字を見込んでいるものの予想範囲内となっているほか、通期も黒字を見込んでいるものの予想は下回った。

 冴えない決算で発表直後は時間外で売りが強まっていたものの、動きが一巡すると買い戻しが強まっている。マーケティングとシステムへの投資増加で損失を計上したが、同社は努力が実を結び始めている点を強調した。「11月の売上高は過去約2年間で最高の月次業績となり、われわれの取り組みが機能しつつあることのさらなる証拠だ」と述べた。

 消費者に響かなくなったセクシーなイメージに対する反発を受けて、同社はイメージ改革に取り組んできた。10月に開催された投資家説明会においてはスイムとスポーツカテゴリーを拡大し、ワールドツアーと呼ばれるファッションショーも強調していた。ウォーターズCEOは声明で「われわれはコントロールできる範囲内のことに弾力的に集中し、勢いを生み出すための複数の成長イニシアティブに精力的に取り組んできた」と述べていた。

(8-10月・第3四半期)
・既存店売上高:-7%
  店舗での既存店売上高:-11%
・1株損益(調整後):-0.86ドル(予想:-0.80ドル)
・売上高:12.7億ドル(予想:12.7億ドル)
・営業損益:-6710万ドル(予想:-5580万ドル)

(11-1月・第4四半期見通し)
・1株損益(調整後):+2.20~+2.60ドル(予想:+2.40ドル)
・売上高:2~4%
・営業損益:+2.45~+2.85億ドル(予想:+2.72億ドル)

(通期見通し)
・1株損益(調整後):+1.85~+2.25ドル(予想:+2.21ドル)
・売上高:-2~-3%
・営業損益:+2.90~+3.30億ドル(予想:+3.26億ドル)

【企業概要】
 女性用下着を中心としたアパレル、パーソナルケア、美容製品を販売する。ランジェリーブランドや若者向けブランドの商品を、eコマースプラットフォームを通じてオンラインで提供するほか、米国・カナダ・中華圏で運営する小売店、及びフランチャイズパートナーの米国外の店舗やウェブサイトでも販売する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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