日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
21日の東京株式市場は強弱観対立のなかも日経平均株価は強含みで推移する可能性が高そうだ。前日は朝方に上昇し7月につけた高値を更新し33年8カ月ぶりの高値圏に浮上したが、その後は利益確定の売りに押され下げに転じた。目先高値警戒感が意識されるものの、下値では押し目買い意欲が旺盛だ。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに次第高の展開で、ダウ構成銘柄のマイクロソフト<
MSFT>が大きく買われたことなどが全体指数の押し上げ要因となっている。また、米長期金利の低下を背景にハイテク株の上昇が顕著となり、ナスダック指数の上昇率が相対的に目立つ。これを受けて東京市場でも投資家のセンチメントが強気に傾きそうだ。ただ、日経平均の上値は重いとみられる。外国為替市場ではドル売り・円買いの動きが活発で、1ドル=148円台前半まで円高に振れており、これが輸出セクター中心に上値を押さえる要因となりやすい。また、日本時間あす早朝にFOMC議事要旨の開示を控えており、その結果を見極めたいとの思惑も様子見ムードにつながる可能性がある。
20日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比203ドル76セント高の3万5151ドル04セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同159.053ポイント高の1万4284.534だった。
日程面では、きょうは20年物国債の入札、10月の食品スーパー売上高など。海外では10月の米中古住宅販売件数、FOMC議事要旨など。
出所:
MINKABU PRESS