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【材料】リフトが決算受け下落 第4四半期の売上高見通しが予想に届かない可能性=米国株個別

(NY時間10:03)
リフト<LYFT> 10.46(-0.26 -2.43%)

 配車サービスのリフト<LYFT>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、売上高も予想を若干上回った。EBITDAも予想を上回っている。

 ただ、株価は冴えない反応。第4四半期の見通しも公表し、グロスブッキングが36-37億ドルになるとの見通しを示したほか、売上高は前四半期比1桁台半ばの増加を見込んだ。これは市場予想の11.9億ドルには届かない可能性を示す。

 同社はまた第3四半期より、グロスブッキング、アクティブライダー数、ライド数、EBITDAマージン(グロスブッキングに対する比率で算出)を主要な経営指標として導入。配車サービスの場合のグロスブッキングはライダーに請求された取引の総額でチップは含まれていない。

 同社のリッシャーCEOは声明で「多くのドライバーとライダーがわれわれを選んでいるのは、顧客の声に耳を傾け、顧客が望む体験を構築するというシンプルな公式に従っているからだ。ただ、財政的に強くするのは前途は多難だ」と述べた。

 アナリストからは「目先の業績は良くなったが、24年に向けて、サービスの革新と市場ごとの差別化が重要になる」とのコメントが出ていた。

 また、別のアナリストからは「第3四半期もアクティブライダー数の伸びは供給問題で圧迫されていた。第4四半期のグロスブッキングの成長予想は、アクティブライダーの伸びが緩やかなものに留まる可能性を示唆している」といった指摘も出ている。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.24ドル(予想:0.15ドル)
・売上高:11.6億ドル(予想:11.4億ドル)
・グロスブッキング:35.5億ドル
・EBITDA(調整後):9200万ドル(予想:8168万ドル)
・アクティブライダー数:2240万(予想:2239万)
・アクティブラーダー当たり売上高:51.67ドル(予想:50.73ドル)

(10-12月・第4四半期見通し)
・売上高:前四半期比1桁台半ばの増加(予想:11.9億ドル)
・グロスブッキング:36~37億ドル
・EBITDA(調整後):5000~6000万ドル(予想:4720万ドル)
・EBITDAマージン(調整後):1.4~1.6%(グロスブッキングに対して)

【企業概要】
 米国・カナダで複合輸送ネットワークサービスを展開し、自社モバイルアプリを介してドライバーと乗客を結びつけるライドシェアサービスを提供する。シェアサイクルネットワークへのアクセス・近隣公共交通機関のルート情報・レンタカーサービス等を提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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