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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):任天堂、新日本製薬、ラインヤフー

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■任天堂 <7974>  6,774円  +389 円 (+6.1%)  本日終値
 任天堂<7974>が急反発し、年初来高値を更新した。7日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを3400億円から4200億円(前期比3.0%減)に引き上げた。4~9月期の販売状況と今後の見通しを踏まえ、想定為替レートも見直した。業績予想の上方修正を好感した買いが集まった。今期の売上高の見通しは1兆4500億円から1兆5800億円(同1.4%減)に見直した。ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売予想は、ハードウェアは1500万台で据え置き、ソフトウェアは1億8000万本から1億8500万本に引き上げた。期末の想定為替レートは1ドル=130円から同140円、1ユーロ=135円から同150円にそれぞれ変更した。4~9月期の売上高は前年同期比21.2%増の7962億3700万円、最終利益は同17.7%増の2712億9800万円だった。今期の年間配当予想はこれまでの予想から34円増額して181円とした。

■新日本製薬 <4931>  1,565円  +88 円 (+6.0%)  本日終値
 新日本製薬<4931>が大幅反発した。7日の取引終了後、23年9月期の連結決算発表にあわせ、24年9月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比7.8%増の25億8000万円を見込む。前期に続き最高益を計画するほか、年間配当予想は同2円増配の35円としており、好感されたようだ。今期の売上高は前期比6.2%増の400億円となる見通し。化粧品とヘルスケアで増収を予想する。マーケティング投資によりブランドの成長を推進しつつ、増益を確保する方針。23年9月期の売上高は前の期比4.3%増の376億5300万円、最終利益は同1.6%増の23億9400万円だった。

■LINEヤフー <4689>  431.6円  +23.4 円 (+5.7%)  本日終値
 LINEヤフー<4689>が急伸し年初来高値を更新した。7日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比11.1%増の8717億9900万円、最終利益は同2.3倍の937億3600万円となった。7~9月期の最終利益は同3.7倍となっており、大幅増益で着地したことを評価した買いを集めたようだ。4~9月期はコマース事業や戦略事業の収益性が改善した。メディア事業が増収増益となったほか、企業合併による税効果も最終利益を押し上げる要因となった。

■山田コンサル <4792>  1,669円  +86 円 (+5.4%)  本日終値
 山田コンサルティンググループ<4792>が急反発した。7日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比69.2%増の114億6300万円、最終利益は同2.0倍の12億7500万円だった。大幅な増収増益となったことをポジティブ視した買いが入ったようだ。未上場株式投資事業でファンド投資先株式の売却があったほか、不動産投資事業で売却益を計上した。主力のコンサルティング事業も、M&A案件の引き合い件数や受注件数が堅調に推移し、増収増益となった。

■アズビル <6845>  4,933円  +253 円 (+5.4%)  本日終値
 アズビル<6845>が急反発し、9月6日につけた年初来高値4989円に接近している。同社は7日取引終了後、24年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の320億円から337億円(前期比7.8%増)に引き上げた。売上高予想も2820億円から2840億円(同2.0%増)に上方修正。部品調達・生産を着実に進めることで全セグメントの増収を見込むほか、受注時の採算性改善や価格転嫁などの収益力強化施策の効果が続くとみている。

■住信SBIネット銀行 <7163>  1,703円  +84 円 (+5.2%)  本日終値
 住信SBIネット銀行<7163>が急騰。金利上昇一服で銀行株が軒並み安となるなか、異彩高を演じている。7日の取引終了後に発表した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、純利益が前年同期比28.2%増の122億3800万円だった。7~9月期でも純利益は同22%増と大幅な増益となっており、業績動向を好感した買いが入ったようだ。住宅ローン関連の手数料収入などが伸びたほか、保証事業売却益なども寄与した。更に、ゼロ金利解除により政策金利が0.25%となった場合、EPS(1株利益)は30%上昇するとの試算も示した。このほか、同社は取得総数10万4000株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.07%)、取得総額2億7000万円を上限とする自社株買いを8日から14日の間に実施するとも公表している。

■島津製作所 <7701>  3,918円  +161 円 (+4.3%)  本日終値
 島津製作所<7701>が大幅反発。7日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から5100億円(前期比5.8%増)へ、営業利益を710億円から730億円(同7.0%増)へ、純利益を530億円から550億円(同5.7%増)へ上方修正し、あわせて中間23円・期末33円の年56円としていた配当予想を中間24円・期末34円の年58円(前期54円)としたことが好感された。上期において計測機器、産業機器、航空機器の各事業が伸長し売上高・利益が過去最高を更新したことに加えて、想定為替レートを1ドル=130円から138円へ、1ユーロ=140円から149円へ見直したことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2395億1400万円(前年同期比7.9%増)、営業利益325億500万円(同12.4%増)、純利益265億5000万円(同8.4%増)だった。

■スカイマーク <9204>  1,036円  +36 円 (+3.6%)  本日終値
 スカイマーク<9204>が反発した。7日の取引終了後、投資ファンドのインテグラル<5842>が、保有するスカイマークの株式の一部を市場外の相対取引で鈴与ホールディングス(静岡市清水区)に売却すると発表した。鈴与ホールディングスはスカイマーク株の13.01%を保有する筆頭株主となる見通し。鈴与グループは傘下に静岡空港を拠点とするフジドリームエアラインズを持つことから、事業の相乗効果を期待した買いが入ったようだ。株主の異動予定日は11月14日。インテグラルの保有割合は16.58%から4.86%に低下する。

■BASE <4477>  288円  +10 円 (+3.6%)  本日終値
 BASE<4477>が物色人気。7日の取引終了後に23年12月期業績予想の上方修正を発表。営業損益を10億円の赤字(前期15億800万円の赤字)とし、従来予想の18億5000万~14億円の赤字から赤字幅縮小となる見通しを示しており、これが好感された。売上高は115億円(前期比18.1%増)とし、従来予想の103億~108億円から増額した。主力のBASE事業、オンライン決済サービスを提供するPAY.JP事業ともに想定を上回るため。また、販管費の削減も寄与する見込み。同時に発表した1~9月期決算は売上高が83億3600万円(前年同期比17.4%増)、営業損益が4億2000万円の赤字(前年同期11億6700万円の赤字)だった。

■SANKYO <6417>  6,297円  +198 円 (+3.3%)  本日終値
 SANKYO<6417>が大幅高。7日の取引終了後に4~9月期決算を発表し、売上高が前年同期比66.1%増の1161億9000万円、営業利益が同72.1%増の454億6000万円と好調だった。同時に大規模な自社株買いの実施を発表しており、これらを評価した買いが膨らんでいる。パチンコ機の販売が順調だったほか、パチスロ機が「パチスロ 炎炎ノ消防隊」などの販売タイトルが寄与し大幅に伸びた。通期の増収・営業増益見通しに変更はない。自社株買いについては、取得上限が1000万株(自己株式を除く発行済み株数の18.56%)、または700億円。期間は11月8日から来年4月30日まで。あわせて、11月30日付で422万2400株(発行済み株数の6.36%)の自社株を消却することも明らかにした。

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