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【材料】ブロックが決算受け大幅高 キャッシュ・アプリが好調=米国株個別

(NY時間09:50)
ブロック<SQ> 50.32(+6.34 +14.42%)

 決済サービスのブロック<SQ>が大幅高。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想を上回った。EBITDAも予想を上回っている。総取扱高も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期のEBITDA見通しを上方修正した。

 同社の中核事業である人気のキャッシュ・アプリとスクエアの利益がそれぞれ27%と15%の増益となった。同社によると、キャッシュ・アプリの月間アクティブ有料ユーザー数は9月時点で200万人超となっており、6月から倍増しているという。

 同社はまた、フリーキャッシュフロー(FCF)の創出と利益が今後数年で改善すると予想し、10億ドルの自社株買い計画を承認した。

 同社のアフジャCFOはインタビューで「スクエアでは何百万もの中小企業を、キャッシュ・アプリでは消費者を見渡すことができる。そのため、マクロ情勢を的確に把握できるというメリットがある」と語った。キャッシュ・アプリの観点からは、消費は健全なトレンドが続いているとしている。

 アナリストは利益率を高めるためにコストに再び焦点を当てた点も歓迎している。「同社は長期的な株主価値へのコミットメントを積極的に示している。コスト厳格化に関するCEOの明確かつ集中的な戦略は評価が高い」と述べていた。

 同社のCEOはツイッター(現X)の創業者ジャック・ドーシー氏。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.55ドル(予想:0.45ドル)
・経常収益:56.2億ドル(予想:54.7億ドル)
  決済ベース:16.6億ドル(予想:16.8億ドル)
  サブスク&サービスベース:14.9億ドル(予想:14.9億ドル)
  ハードウエア:0.42億ドル(予想:0.45億ドル)
  ビットコイン:24.2億ドル(予想:22.1億ドル)
  キャッシュアプリ:35.8億ドル(予想:33.9億ドル)
・総取扱額:660.8億ドル(予想:610.4億ドル)
・EBITDA(調整後):4.77億ドル(予想:3.74億ドル)

(通期見通し)
・EBITDA(調整後):16.6~16.8億ドル(従来:15.0億ドル)(予想:15.2億ドル)
・営業利益:2.05~2.25億ドル(従来:0.25億ドル)(予想:0.86億ドル)

(24年度通期見通し)
・EBITDA(調整後):24億ドル
・営業利益:8.75億ドル

【企業概要】
 米国・カナダ・日本など幅広い地域のサービス・食品関連・小売などの多様な個人事業主から多店舗企業と幅広い規模の販売者向けに、ソフトとハードウェアに金融サービスを組み合わせ販売者を支援するコマースエコシステムと決済サービスを提供する。また、個人向けの金銭管理Cash Appも提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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