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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):オムロン、キーエンス、Aimingなど

オムロン <日足> 「株探」多機能チャートより

オムロン<6645>:5318円(-1000円)
ストップ安。先週末に第2四半期の決算を発表、営業利益は63.5億円で前年同期比78.6%減となり、通期予想は従来の1020億円から450億円、前期比55.3%減に下方修正している。下振れ懸念は強かったものの、通期の市場予想は850億円程度であったとみられ、想定以上の下方修正幅となっている。IBA事業の下振れが主因となっており、需要の回復時期の見通しは今下期から来期中盤に後ろ倒しされている。


日立<6501>:9310円(+426円)
大幅続伸。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期調整後営業利益は1949億円で前年同期比4.0%減となり、1800億円程度の市場予想を上振れる着地になっている。また、通期予想は従来の6750億円から7200億円、前期比3.8%減に上方修正。日立エナジーの上振れに加えて、タレス社の連結化遅れによる統合コストの先送りなどが要因のもよう。受注が堅調に推移して、受注残高も順調な積み上がりを見せているようだ。


信越化<4063>:4502円(+200円)
大幅続伸。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1911億円で前年同期比33.3%減となったが、市場予想はやや上回る着地になっている。半導体市場が厳しい状況にある中、相対的に底堅い決算に評価が高まる展開のようだ。シンテックの業績回復、ウエハー需要が目先底打ちとの見方、EUV用ブランクスの量産開始など、ポジティブな材料もいくつか散見されているようだ。


コマツ<6301>:3409円(-281円)
大幅反落。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1500億円で前年同期比27.0%増となり、通期予想は従来の4910億円から5480億円、前期比11.7%増に上方修正している。7-9月期実績はコンセンサスをやや上回る着地となったが、上方修正後の通期予想は5700億円程度のコンセンサスに未達。為替前提など保守的な要素があるとみられるものの、上方修正で目先の出尽くし感と受けとめる動きが優勢に。


キーエンス<6861>:56740円(+3690円)
大幅続伸。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1264億円で前年同期比8.9%減、前四半期比13.6%増となり、ほぼ市場コンセンサス上での着地となっている。中国市場が引き続き伸び悩む中、欧米市場が堅調に推移しているようだ。部材価格の落ち着きによって、営業利益率は51.8%の水準にまで上昇。決算サプライズは大きくいないものの、株価の下落トレンドが続いていたことで、安心感の高まりにつながっているもよう。

Aiming<3911>:229円(-76円)
上場来安値。23年12月期の営業損益予想を8.24億円の赤字(前期実績4.00億円の黒字)と発表している。第3四半期累計(23年1-9月)の営業損益は2.51億円の赤字で着地した。配信を開始したスマートフォン向けRPG「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか バトル・クロニクル」の売上高が見込みに対して10億円超の未達となったことが響き、会社計画(3.12億円の黒字)を下回った。


エネチェンジ<4169>:955円(+55円)
大幅に続伸。投資家からのよくある質問とそれに対する回答を開示している。事業進捗状況に関する質問に対し、「当社事業は順調に進捗しており、下半期の黒字化を見込んでいる」と答えたことが買い手掛かりとなっている。また、EV充電事業の補助金申請について「すべての申請案件の結果が完全に出ている状況ではない」とした上で、工事スケジュール等が確定次第、必要であれば業績予想の修正を開示する方針という。


SBIリーシング<5834>:2504円(+255円)
大幅に続伸。24年3月期第2四半期累計(23年4-9月)の営業利益を前年同期比50.9%増の26.00億円と発表している。オペレーティング・リース事業でJOL商品の販売を拡大させ、利益が拡大した。また、SBI新生銀行をアレンジャーとして総額102億円のシンジケーション方式でのコミットメントライン契約を締結し、資金調達力を強化している。通期予想は前期比14.3%増の46.00億円で据え置いた。進捗率は56.5%。

《ST》

 提供:フィスコ

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