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【市況】26日の米国市場ダイジェスト:NYダウは251ドル安、一部ハイテク企業の低調な決算に失望売り

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは251ドル安、一部ハイテク企業の低調な決算に失望売り

米国株式市場は続落。ダウ平均は251.63ドル安の32,784.30ドル、ナスダックは225.62ポイント安の12,595.61で取引を終了した。

7-9月期国内総生産(GDP)の予想以上の成長を受けリセッション懸念が後退しダウは上昇も、ハイテクは弱くまちまちで寄り付いた。その後も、メタ・プラットフォームズ(META)やアルファべット(GOOG)など一部主要ハイテク企業の冴えない決算に失望した売りが重しとなりナスダックが大幅続落。相場全体を圧迫し、終日軟調に推移した。終盤にかけ長期金利が低下に転じたことに連れ一時回復も戻りからの強い売りに押され結局、安値圏で終了。セクター別では、不動産や銀行が上昇した一方で、メディア・娯楽が下落した。

ヘルスケア会社のメルク(MRK)は第3四半期決算で主力の癌免疫治療薬や新型コロナウィルスの飲み薬の販売が好調で売上高、1株利益が予想を上回り、上昇。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)運営のメタ・プラットフォームズ(META)は昨日引け後に発表した四半期決算の見通しが冴えず、引き続き売られた。携帯端末のアップル(AAPL)は来週に決算発表を控え、中国での販売低迷などが警戒され、下落。貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は第3四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったものの、通期収入予想が予想を下回り、下落した。

取り引き終了後にオンライン小売りのアマゾン(AMZN)が第3四半期の決算を発表。1株利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。半導体のインテル(INTC)も強い見通しを示し、買われた。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:ドル強含み、米7-9月期GDP速報値は予想以上の伸び

26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、150円50銭まで上昇後、150円09銭へ反落したが再び上昇し、150円41銭で引けた。米7-9月期GDP速報値や9月耐久財受注速報値が予想を上回る伸びとなったためドル買いが強まったのち、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了が強いとの根強い観測に加え7年債入札が好調で長期金利が低下に転じたため伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは1.0524ドルまで下落後、1.0565ドルへ上昇後、1.0559ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り政策金利据え置きを決定。ラガルド総裁は会見で景気見通しのリスクが下方としたほか年内の経済が引き続き弱いとの慎重な見通しを示し、ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、158円28銭まで下落後、158円90銭へ上昇。ポンド・ドルは、1.2080ドルから1.2140ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.8964フランまで下落後、0.9005フランまで上昇した。


■NY原油:反落で83.21ドル、供給不安を意識した買いは縮小

NY原油先物12月限は反落(NYMEX原油12月限終値:83.21 ↓2.18)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-2.18ドルの83.21ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは81.28ドル-83.98ドル。アジア市場の前半に83.98ドルまで買われたが、供給不安を意識した買いは縮小し、米国市場の序盤にかけて81.28ドルまで下落。押し目買いが入ったことで82.82ドルまで戻したが、通常取引終了後の時間外取引では主に82ドルを挟んだ水準で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 26.12ドル +0.57ドル(+2.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 72.07ドル +0.67ドル(+0.93%)
ゴールドマン・サックス(GS)296.99ドル +0.23ドル(+0.07%)
インテル(INTC) 32.52ドル -0.31ドル(-0.94%)
アップル(AAPL) 166.89ドル -4.21ドル(-2.46%)
アルファベット(GOOG) 123.44ドル -3.23ドル(-2.54%)
メタ(META) 288.35ドル -11.18ドル(-3.73%)
キャタピラー(CAT) 242.43ドル -2.51ドル(-1.02%)
アルコア(AA) 23.51ドル -0.33ドル(-1.38%)
ウォルマート(WMT) 161.77ドル -0.99ドル(-0.60%)

《ST》

 提供:フィスコ

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