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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより

■サンバイオ <4592>  491円 (-93円、-15.9%) 一時ストップ安

 サンバイオ <4592> [東証G]が3日続急落、一時ストップ安となった。11月6日に開催される厚生労働省薬事・食品衛生審議会の再生医療等製品・生物由来技術部会の議題が10月23日に公開された。このなかで、外傷性脳損傷に対する治療薬として承認審査を受けている同社の開発品「SB623」が議題に上っておらず、今期中の承認取得シナリオに対する不透明感が意識されたようだ。

■ニデック <6594>  5,995円 (-705円、-10.5%)

 東証プライムの下落率トップ。ニデック <6594> [東証P]が急反落。23日の取引終了後に発表した24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.6%増の1兆1606億6200万円、最終利益が同22.4%増の1060億8100万円となった。これまで示していた計画を上回って着地した。半面、直近3ヵ月間となる7-9月期は最終減益で、通期の業績予想は据え置いた。電気自動車(EV)向け駆動装置の「イーアクスル」の今期の販売見通しを35万台に引き下げたこともあって、投資家にネガティブな印象をもたらしたようだ。上期(4-9月)は、車載製品部門や家電・商業・産業用製品部門で増収増益となった一方、精密小型モーター製品部門や機器装置製品部門は減収減益となった。円安による為替差益約260億円の計上や、コスト改善効果も利益を押し上げる要因となった。7-9月期は前四半期(4-6月)に対し、車載製品が開発投資の強化により増収減益となったほか、家電・商業・産業用製品も家電需要の調整継続などを背景に、同じく増収減益となった。

■寿スピリッツ <2222>  1,958円 (-59円、-2.9%)

 東証プライムの下落率6位。寿スピリッツ <2222> [東証P]が4日続落。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が従来予想の243億円から288億9100万円(前年同期比43.7%増)へ、営業利益が41億円から66億2200万円(同2.3倍)へ、純利益が27億6500万円から44億5300万円(同2.2倍)へ上振れて着地したようだと発表し、これを受けて朝高スタートしたものの、その後利益確定売りに押される展開となった。新型コロナ感染症の5類移行に伴い社会経済活動の正常化が一段と進むなか、想定以上に事業環境が回復基調で推移しており、そのなかで、商品力・売り場力・販売力の更なるレベルアップやインバウンド対策の強化などの施策を推進したことが奏功した。また、生産稼働率の上昇や販売効率の改善などに取り組んだことも寄与した。

■神戸物産 <3038>  3,623円 (-54円、-1.5%)

 神戸物産 <3038> [東証P]が3日続落。23日の取引終了後、9月度の単体業績を開示した。売上高は前年同月比12.5%増の408億5200万円、営業利益は同17.6%増の21億8700万円だった。増収・営業増益を確保したものの、前年比の伸び率はともに8月の水準を下回っており、業況のモメンタム鈍化を懸念した売りが出たようだ。9月度は3店の新規出店があった。引き続き冷凍野菜が好調だったほか、セール対象品も売り上げに貢献した。経常利益は同3.1%増の22億3200万円だった。

※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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