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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 寿スピリッツ、フジッコ、富士急 (23日大引け後 発表分)

寿スピリッツ <日足> 「株探」多機能チャートより

 10月23日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 寿スピリッツ <2222> [東証P]  ★上期経常を62%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の41.2億円→66.6億円に61.6%上方修正。増益率が35.0%増→2.2倍に拡大し、従来の4期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。新型コロナ感染症の5類移行で経済活動の正常化が一段と進んだうえ、商品力・売場力・販売力の向上やインバウンド対策の強化なども奏功し、売上高が計画を18.9%も上回ったことが寄与。生産稼働率の上昇や販売効率の改善なども利益を押し上げた。

 フジッコ <2908> [東証P]  ★上期経常を一転18%増益に上方修正
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6.5億円→8.3億円に27.7%上方修正。従来の7.8%減益予想から一転して17.7%増益見通しとなった。上期利益の上方修正は7月に続き、2回目。テレビCM効果やクックパッドと共同開発したレシピによる需要喚起で、主力の佃煮製品が想定以上に伸びたことが要因。

 マリオン <3494> [東証S]  ★前期経常を45%上方修正、配当も3円増額
 ◆23年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億1000万円→1億5900万円に44.5%上方修正。増益率が22.2%増→76.7%増に拡大する見通しとなった。一般管理費が想定を下回ったことに加え、低稼働物件の売却なども上振れにつながった。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の11円→14円(前の期は10円)に増額修正した。

 システムリサ <3771> [東証P]  ★上期経常を一転13%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8億円→12億円に50.6%上方修正。従来の24.9%減益予想から一転して13.1%増益を見込み、3期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。主要顧客のIT投資需要が堅調に推移し、ソフトウエア開発案件を順調に受注したことが寄与。高収益率案件の増加に加え、原価管理を徹底したことなども上振れにつながった。

 モリ工業 <5464> [東証S]  ★今期経常を21%上方修正、配当も40円増額
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の24億円→32億円に33.3%上方修正。ニッケル市況が下落し材料価格も低下するなか、販売価格が想定より下げ止まったことが上振れの要因。
  併せて、通期の同利益も従来予想の48億円→58億円に20.8%上方修正。減益率が33.1%減→19.2%減に縮小する見通しとなった。
  業績上振れに伴い、上期配当を従来計画の40円→80円(前年同期は40円)に大幅増額し、年間配当は170円になる。

 富士急 <9010> [東証P]  ★上期経常を35%上方修正
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の35.5億円→47.8億円に34.6%上方修正。増益率が96.5%増→2.6倍に拡大する見通しとなった。国内レジャー需要やインバウンド需要の回復で、運輸業とホテル業を中心に利用者が順調に推移したことが要因。動力費・光熱費や宣伝広告費などが減少したことも上振れに貢献した。

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