日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
20日の東京株式市場は引き続きリスク回避目的の売りが優勢となり、日経平均株価は続落する可能性が高そうだ。前日のアジア株市場がほぼ全面安だったが、その流れを引き継いで欧州株市場も全面安となり、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数、S&P500指数いずれも下値模索の展開を強いられた。米国では10年債利回りが4.99%台と5%台目前まで上昇し、市場センチメントを冷やす形となった。朝方発表された週間の新規失業保険申請件数が事前コンセンサスを下回ったほか、注目されたパウエルFRB議長の講演では更なる金融引き締めの可能性を示唆、金利上昇を後押しする形となった。これを受けて東京市場でも弱気ムードが拭えず、下値を探る地合いを余儀なくされそうだ。国内でもここ長期金利の上昇が目立っており、グロース株を中心に警戒感が漂う。ただ、日経平均株価は前日に欧米株市場に先立って600円強の下落をみせており、その分だけきょうは下げ幅が限定的なものにとどまる可能性もある。売り一巡後は目先筋の空売り買い戻しや押し目買いで、3万1000円台は維持されるケースが考えられる。
19日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比250ドル91セント安の3万3414ドル17セントと続落。ナスダック総合株価指数は同128.127ポイント安の1万3186.175だった。
日程面では、きょうは9月の全国消費者物価指数(CPI)、9月の食品スーパー売上高、9月の全国スーパー売上高、9月の主要コンビニエンスストア売上高など。海外では10月の中国最優遇貸出金利、9月の英小売売上高など。
出所:
MINKABU PRESS