日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
16日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に売りが優勢の展開となり、日経平均株価は続落する展開が想定される。前週末は欧州株市場で主要国の株価指数が総じて安かったほか、米国株市場でもハイテク株中心に売りに押される地合いとなった。NYダウは小幅プラス圏で引けたものの、ナスダック総合株価指数は1%を超える下落となっている。中東での地政学リスクが一段と意識されるなか、原油価格が高騰しインフレに対する警戒感が再燃している。安全資産の米国債に資金シフトの動きが観測される一方、高PERのグロース株を中心にリスクを回避する動きが目立っている。東京市場でも軟調な欧米株市場を受けて前週末に続き見送りムードが強い展開となりそうだ。外国為替市場でドル安・円高が一服していることもあり、輸出セクターへの追い風も見込みにくい。日経平均株価はフシ目の3万2000円台を巡る攻防となる可能性もある。
13日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比39ドル15セント高の3万3670ドル29セントと小幅反発。ナスダック総合株価指数は同166.985ポイント安の1万3407.234だった。
日程面では、きょうは8月の鉱工業生産確報値など。海外では8月のユーロ圏貿易収支、10月のニューヨーク連銀製造業景況景況指数など。
出所:
MINKABU PRESS