【市況】NY連銀調査 米消費者は今後数年間はインフレがやや上昇と予想
NY連銀が先ほど発表した9月の米消費者調査によると、米消費者は今後数年間はインフレがやや上昇すると予想しているほか、現在と将来の信用状況に対する見方も悪化した。
3年後のインフレ期待の中央値は8月の2.8%から3.0%に上昇し、約1年ぶりの高水準となった。1年後のインフレ期待は3.7%と3カ月ぶりの高水準に上昇している。5年後の見通しは低下したが、将来のインフレに対する不確実性はすべての期間で僅かに上昇した。
今後3カ月間に最低返済額の支払いが滞る確率は平均12.5%に上昇し、2020年5月以来の高水準となった。現在および将来のクレジット利用の可能性に関する消費者の認識は僅かに悪化している。
堅調な賃金の伸びと貯蓄が依然として個人消費を支えている一方で、一部の消費者は生活費を賄うためにクレジットカードに頼り、金利上昇のピンチを感じている。猶予されていた学生ローンの支払いが今月から再開されることも、家計をさらに圧迫する可能性がある。
労働市場については、回答者の意見は分かれた。来年は失業率が上昇する可能性が高いと回答する一方、失業する可能性は低く、失業しても再就職できる可能性が高いと回答している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
3年後のインフレ期待の中央値は8月の2.8%から3.0%に上昇し、約1年ぶりの高水準となった。1年後のインフレ期待は3.7%と3カ月ぶりの高水準に上昇している。5年後の見通しは低下したが、将来のインフレに対する不確実性はすべての期間で僅かに上昇した。
今後3カ月間に最低返済額の支払いが滞る確率は平均12.5%に上昇し、2020年5月以来の高水準となった。現在および将来のクレジット利用の可能性に関する消費者の認識は僅かに悪化している。
堅調な賃金の伸びと貯蓄が依然として個人消費を支えている一方で、一部の消費者は生活費を賄うためにクレジットカードに頼り、金利上昇のピンチを感じている。猶予されていた学生ローンの支払いが今月から再開されることも、家計をさらに圧迫する可能性がある。
労働市場については、回答者の意見は分かれた。来年は失業率が上昇する可能性が高いと回答する一方、失業する可能性は低く、失業しても再就職できる可能性が高いと回答している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美