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【材料】ベスト・バイが続伸 近日中に処方箋による血糖値モニターを販売予定=米国株個別

 家電販売のベスト・バイ<BBY>が続伸。同社はきょう、近日中に処方箋による血糖値モニターを販売する予定だと発表した。同社は持続的グルコース・モニタリング・システム「Dexcom G7」を、対象となる顧客にオンラインで販売する予定。Dexcom G7は皮膚の下に挿入する小型の装置で、グルコースレベルをリアルタイムで追跡する。データは受信機またはスマホアプリに送信される。

 同社が処方箋の医療機器を提供するのは今回が初めてだが、今後もグルコース・モニタリングの選択肢を増やすほか、それ以外の分野にも進出したいと考えている。

 ポータルサイトの顧客は提携先のフォイール社が提供するオンライン質問票に誘導される。問診票の回答により患者が適格であると判断された場合、フォイール社が処方箋を作成し、同社が機器を販売・配送する。

 同社は当初、この機器に保険適用しない。このシステムでは現在、患者が処方箋をアップロードすることはできないが、近いうちにそれを可能にする予定だという。

 同社は2018年に医療用アラート端末「Lively」など高齢者向けの製品を提供するヘルステック企業グレートコール社を買収して以来、ヘルスケア分野でのポジションを切り開いてきた。その3年後には、遠隔患者モニタリング、遠隔医療、患者エンゲージメントを統合し、在宅ケアを容易にするプラットフォームを提供するカレント・ヘルス社を買収。同社は現在、補聴器やその他の市販の医療技術も幅広く取り扱っている。

 この取り組みはまだ初期段階にあるため、大きな収益源にはまだならないが、特に収益性の向上という点では、この分野は長期的に堅実な賭けであると見るアナリストもいる。

(NY時間12:36)
ベスト・バイ<BBY> 69.80(+1.04 +1.51%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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